あらすじ
神聖同盟(リガ・サントゥレアール)に12人しかいない、憧れの"神巫(ドミナス)"に任命された少女ヴァレリア。しかしその美しい肌に刻まれた"魔紋(ヒエラティカ)"を委ねる紋章官(ヒエラ・グラフィコス)は、よりにもよって男、かつ超性格の悪い少年ディミタールだった。純潔の肌を男にさらす乙女心と、各々の立場から対立してしまう二人だが、そんな彼らに初仕事となる任務が与えられる。それが"贖いの主"たる神、レドゥントラを巡る壮絶な争いへ続くとも知らず……。妖艶な"紋章魔法(ヒエラ・マレフィカ)"が世界を彩るファンタジーアクション!
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Posted by ブクログ
高慢な少女と無愛想な少年.
よくあるあの,高慢でわがままで貧乳な少女が
お人好しな,しかし実はすごい能力を隠してるかもしれない少年を
尻に敷いてなんだかんだする話,ではない!
確かに少女の声は釘宮嬢がぴったりかもしれない.
しかしそんな少女の相棒になるのは
能力はあるがコミュニケーション能力に不備がある?少年.
淡々と事実を告げ,少女をバカにしているかのような口調.
良いね!
Posted by ブクログ
わがままな神巫・ヴァレリアとそのお供・ディミタール(従者的立場?)の少年の話。
ファンタジー色のある小説が読みたくて手に取ったものでしたが、一気に読み進められました。
Posted by ブクログ
ヒロインが主人公的な立ち位置で、それに感情移入して読むことになると思うんだけど、
ひたすら相方にやり込められるのが地味にキツイ。
全身刺青とかエロくて良い。
映像化すると映えそう。
Posted by ブクログ
詳しくは二巻のレビューで書きましたが、作者の性癖がところどころにチラチラするのと、ヒロインの扱いが悪いので読んだ感じは余りよくない。
絵はいいんですし、話もしっかりしてると思うんですが……。
Posted by ブクログ
嬉野さんの作品は戦争妖精以来でしたがこっちの主人公もヒロインに対してクールだなぁ(笑)ディーの場合はクールを通り過ぎてる気もするけど。まぁ作者の性癖なら仕方ないな(ぇ 本編で解決した任務+α(むしろαの方がメインになってたが)には裏がありそうな上に、ディーの過去等謎がいろいろ散りばめられてこの後どう展開していくかな。まぁ一番気になるのはガチャピンクの素顔だがな!(笑)
Posted by ブクログ
剣と魔法の世界、魔法は体に魔紋と呼ばれる刺青のようなものを書き記すことで使えるようになる設定。主人公(♂)はぶっきらぼうだけど優秀だけど他の作品の主人公よりかなり性格は悪目に設定。主人公(♀)は実力のある高飛車お嬢様。この2人が物語の中心となって進むのでわかりやすく読みやすいのですが、設定など目新しさがちょっと足りなく感じました。
Posted by ブクログ
“「これはこれはヴァレリアさま、お目にかかれて光栄ですぅ!」
「あ、はぁ……」
「わたくし、王国軍第三工廠技師長キケ・アルビオールの姪で、ベッチーナ・アルビオールと申します〜。今回、ヴァレリアさまの従者として任務に同行させていただくことになりました!どうぞよろしくお願いいたしますう!」
「た、確かに女性の従者をってお願いはしたけど、あ、あなたがそうなの……?」
「はい!身の回りの雑用から護衛まで、すべてこのベッチーナにお任せください!」
「あなた……ホントに女の子なの?」
ヴァレリアが疑わしげに尋ねると、ベッチーナは地団太を踏んで憤慨した。
「どうしてみなさんそんなこというんですかあ!誰がどう見ても女の子、ぴちぴちの十三歳ですよう!ほらほら、この声で判るでしょう!?」
「ぴちぴちかどうかはともかく、あの変人技師長の姪っ子って話は本当だ。馬鹿力もあるし、ポーターくらいにはなるだろ」
ディミタールは横から口をはさみ、もう一枚のマントをベッチーナに引っかぶせた。”[P.62]
表紙のデザインに惹かれて。
あまり読んだことない雰囲気。
ベッチーナちゃんの素顔早く早く。
“「これだけ出血すれば、倒れるのが、ふつうだ……」
「い、いまさら何いってるのよ?信じられないし!無責任!」
「おれがここで死ぬのはかまわんが、おまえに死なれるのはまずい。だから、どうにか逃げられるように、最低限の魔法が使えるようにしたんだろうが……いいから、早くガチャピンクと合流して、逃げろーー」
「あっ、あなただけ置いていけないでしょ!?」
「そうするのが、おまえの義務だ……」
「あなた……おっ、おかしいんじゃないの!?」
ふたたび気に寄りかかったディミタールの襟首を摑み——そこもすでに血で濡れているみたいだった——ヴァレリアはいった。
「どうしてそこまでするわけ?気に食わないんでしょ、わたしのことが?」
「それとこれとは、別の問題だ」
ディミタールの口から弱々しくもれる吐息が血なまぐさい。
「理屈ではそうかもしれないけれど、実際にはそうはいかないのが人間でしょ!?」
「綺麗ごとをいっていないでさっさと逃げろ。……おまえだって、おれのことが大っ嫌いなんだろ……?」
「……っ」
死にぞこないの少年に屁理屈でやり返され、ヴァレリアは絶句した。”[P.220]