【感想・ネタバレ】超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのかのレビュー

あらすじ

よく当たる占い師、奇跡の導師、スプーン曲げ、予知夢、前世……摩訶不思議な現象に惹かれる人は後を絶ちません。しかし、人間心理にひそむ陥穽を研究してきたワイズマン博士は、これら超常現象がすべてインチキであることを実験で鮮やかに示してみせます。怪しげなオカルトが看破される痛快な1冊。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

たまに簡単なクイズがあって仕組みが分かりやすい。たくさん例も載っていて具体的。
体外離脱のやり方が詳しく載っていたのが面白かった。

0
2012年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なにこれ面白い、の一言・・・
スィースイ読んじゃった・・・
普段こういう本読まないんで・・・
新鮮・・・
もっといろいろ興味持とう・・・

それはそうとコレ・・・
この著者ワイズマンさんは・・・
もともとは結構なマジシャン・・・
で・・・
超常現象がウソかホントか調べるのではなく、人がなぜ不思議な現象を体験するのか、その理由を探る方が面白い・・・
ってーんで、この道に入ったお人・・・

いま話題の・・・
マインドコントロールやら・・・
占い師の実像やら・・・
幽体離脱やら・・・
こっくりさん(ウィジャボード)やら・・・
幽霊やら・・・
念力やら・・・
予知夢やら・・・
章ごとに解き明かしてまいります・・・

しかも・・・
この本は練習問題がついてるので・・・
自分で体験できたりもします・・・笑
幽霊見れるし・・・
幽体離脱も出来るし・・・
スプーン曲げだって出来るし・・・
頑張れば占い師にだってなれます・・・
逆に洗脳から身を守る方法も載ってます・・・
やってみましょう・・・
ある意味ノウハウ本・・・笑

で・・・
何であれやこれやある超常現象を体験してしまうのか?
それは・・・
人間の脳の仕組み上ある意味仕方がないから・・・
そして非常に心理的な面も影響が大きい・・・
人間の脳が生存上良く出来ているからこそ、それが機能しすぎたりしちゃうと、不可思議な現象が引き起こされてしまう・・・
不可思議な現象を体験してしまう(と感じてしまう)ようです・・・

ある意味仕方がないからこそ、そこを突かれて、変な輩につけこまれてしまわないように読んでおくと為になるかも・・・
脳の仕組みや人間の心理なんかも分かって面白いし・・・
半ばギャグとしても楽しく読めると思うし・・・
読みやすく書いてあるからゼーヒー

0
2012年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

かなりおもしろい。
占い師/幽体離脱/念力/霊媒師/幽霊/マインドコントロール/予知能力について科学的に不思議な現象を解説を試みます。
ユーモアある語り口調と途中でブレーク的にでてくるミニテスト・体験が飽きさせず、読み物としても楽しめる内容です。

占い師…人は都合よく反応する。そしてよどみなく曖昧に話す
幽体離脱…ゴムの手を自分の手に錯覚する。脳は身体の中に自分がいるという認識がそんなに強固なものでない
念力…これはマジックのテクニック
霊媒師…これも人の深層心理が無意識に力がかかる
幽霊…見たいと思う人の心理が見えないものを見せる
マインドコントロール…小さな要求から大きな要求へ少しずつ上げる。周囲の人に無意識に同調する。自分の体験を正当化しようとする。
予知能力…人は一夜に4度の夢をみる。そして、その記憶も曖昧である。そして統計学的にみてその予知の可能性は妥当なもの

こんな感じ、マジックや実験の小ネタが満載なので、ぜひ覚えておきたい。

0
2012年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 占いに念力に幽霊に予知夢。我々の常識を超える現象――超常現象とされる出来事はいくつもある。
 だがその中には勘違いや思い込み、誘導や誤導など、人為的な原因がある、超常現象ならぬ“通常現象”も数多くある。
 プロのマジシャンで心理学の教授が、人がどのようにして通常現象を超常現象として捉えるのか、「いかに人は思い込みが激しく、騙されやすいか」を解説した謎解き本。付録として、簡単な超常現象実演キットを収録!
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 本書では科学者のファラデーや心理学者のウェグナーが、交信術の一種であるテーブルターニングの科学的解明を試みている。テーブルターニングの情報が日本に輸入されると、それは「コックリさん」と名を変えて一時流行るが、明治の哲学者、井上円了がファラデーやウェグナーと同様に研究し、追跡し、その起源が西洋のテーブルターニングで、ただの心理的作用・物理的作用であることを突き止めた。
 円了先生にはお化け博士の異名もあり、哲学者として怪異を研究し、怪異を四種に分類している。

・誤怪:心理的要因によって認識される怪異。見間違いや思い込み。
・偽怪:人が人為的に引き起こした怪異。作りや騙り。
・仮怪:自然発生した怪異。現在では“自然現象”と捉えられている現象。
・真怪:現在の科学では解明できない怪異。

 そして、「世間でいう怪異の5割は偽怪、3割が誤怪、2割が仮怪である」と私見を述べている。

 本書で紹介されている超常現象は、いずれも円了先生が「偽怪」「誤怪」に分類した通常現象だ。だが、一口に超常現象と言っても、そのバリエーションは無数だ。中には真怪、現在の科学では解明しきれない、説明しきれない現象も数多くある。実際、科学誌には「観察はできているが、なぜ起きるのか解明できていない。今後の発表が待たれる。」というような記事が数多くあるし、麻酔薬にだって、なぜ効くのか、未だに不明ながら使用されているものもある。
 人によっては真怪に該当する現象の一部は「気(気功)」で説明できると述べているし、実際「気(気功)」の科学的考察・研究は、ニッチながらも進んでいる。つまるところ、世の中は超常現象ならぬ、「真怪現象」で溢れているのだ。

 現在、真怪とされる現象はいずれ科学で解明されるだろう。しかし、決してなくなりはしない。一方、誤怪や偽怪は排除されるものでなく、そうと認識していればマジックやイリュージョン、肝試しといった娯楽として楽しめる。これらもまた日常に必要な存在だ。
 無知は罪ではない。だが知識を蓄えれば騙されにくくなり、楽しみも増え、潤った人生を送れる筈だ。

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2014年09月28日

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