【感想・ネタバレ】伝説の日本史 第1巻~神代・奈良・平安時代 「怨霊信仰」が伝説を生んだ~のレビュー

あらすじ

神話というと完全なフィクションで、歴史を考える上での史料的価値を全く認めないという考え方の人がいます。しかし、わたしは神話というものは、ある程度、安定した世の人々が、先祖の過去の業績を称えるために作るものですから、すべてが嘘と考えるのは無理があると思います。(本文より) 伝説はなぜ生まれ、語り継がれてきたのか? 伝説に秘められた驚愕の真実を井沢元彦が暴く!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

穐吉英樹さんの推薦書 卑弥呼:「天照大神」こそが「卑弥呼」であり、正体は天皇家の「神」の字にある 臺与(とよ):わたしは邪馬台国発祥の地は九州大分県宇佐市にある宇佐八幡あたりだと思っています27p 古代社会において帝王の本名というのはもっとも秘匿された アメリカでは、来るべき復活のために、できるだけ遺体が長持ちするように、血液を抜き取って防腐剤を注入するといった、防腐処理が徹底的に行われます 争いkごとを嫌うのは、日本民族の最大の特徴といっていいものだと思っています 新嘗祭とか御田植祭とかいった宮中儀礼をみても、大和朝廷は明らかに米に基づく政権です 

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2015年10月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

井沢元彦の歴史本は大好きで、既に10冊以上読んでいる。
日本には怨霊信仰があるので、怨みをもって亡くなった魂の鎮魂が必要となる、という思想をベースに各年代に奇想天外?とも言える説を展開する。真偽のほどは定かではないが、個人的には毎回楽しく読んでしまう。曰く、
・天照大神こそ卑弥呼である。
・神武天皇は「神武東征」を初め何代にもわたる天皇の事績・経歴を集約した集合体
・歴代125人の天皇の中で「神」という諡号が送られたのは、「神武・崇神・応神」の3人のみ。崇神が真の初代天皇であり、応神の時に一度皇統が断絶している。新たな皇統が始まった神宮皇后を持ち上げるための逸話が「三韓征伐」。
・悲劇の最後を遂げ、「徳」の字を送ることで鎮魂された最初が聖徳太子。(以後は崇徳天皇、安徳天皇等)
・源氏物語は現実の世界で藤原氏に敗れた源氏の鎮魂のため、藤原氏の天下の下で道長の配下にあった紫式部による、藤原没落を暗示する物語の作成が許された
第二巻も個人的には楽しみ。

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2013年01月20日

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