【感想・ネタバレ】ルチア クラシカルロマンのレビュー

あらすじ

「楽しみな新人が登場した」/朝日新聞(2009.1.4付)で大絶賛!

第2回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門ルルル賞受賞作!
ドラマッチックで練られたストーリーは読み応えたっぷり!

クーデターから一人逃れた王女の運命は!?壮大なクラシカルロマン開幕!
理工学に興味を持つ風変わりな王女クエルヴァ。ある夏の夜、家族と乗った船上でクーデターが起こる。ただ一人逃れた王女は、ルチアと名を変え、様々な助けを借りながら家族と国を救うためクーデターの真相に迫るが?

※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 文体やストーリー上の粗さを考えると★3~4が妥当かな、とも思いましたが、出会えて良かった作品だと感じたので、★5。

 近世ヨーロッパをモチーフにした架空の世界で、クーデターやら軍事やらの言葉が飛び交う、やや異色の少女向け小説です。
 クーデターから命からがら逃げ延びた王女が、ルチアと名を換え、家族を救うため、国を救うため、なにができるのか考え、成長していきます。
 このテの小説にありがちな暴走するお姫様ではなく、聡明で控え目な「だんまり姫」で、無理に一人立ちせず周囲に助けられて成長していくところが主人公として良いなと思いました。周囲の人が彼女をちやほやしないのも。あと、理工系という特色をよくヒロインに与えたな、と。彼女の性格とも相俟っているし、これはすごいです。
 現実の世界史を下敷きにしているだけあって、話の土台はしっかりしているし、文字数制限の都合上簡略化されている部分はあっても、それが話の飛躍や超展開を招くことはなく、すっきりとまとまっています。

 そしてなにより、メインキャラは主人公以外全員男性(「淑女」もいますが)なのにこの恋愛色の薄さ!
 でも、話の重大さと期間を考えれば恋愛してる余裕はないし、安易に恋愛話に転ばないところがむしろ好印象。
 話が政治的なだけに、色恋に流されたら興ざめですよね。
 わたし的にはイロンデルの存在がおいしすぎました。
 あと、セルピエンテも。裏表ある人大好きです(笑)

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2014年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公はティエランカ王国の王女クエルヴァ。一家で首都へ戻る途中の船旅でクーデターが起こる。
舞台は19世紀のヨーロッパの雰囲気。

こういう王国の陰謀劇が大好きなので、面白かった。
ライトノベルじゃないとドロドロしすぎて読んでてかなり辛くなる時もあるもので……。

一人船上から逃れる事ができた王女を途中で出会う様々な人が助けて行く。王女に厳しく接したり、汚い部分を見せるイロンデルが中でも良かった。

王女の旅の間でも首都でのクーデターが同時進行で起こり、行く先々の街にも影響が現れるなど、次々に問題が起こるので一気に読み切った。

恋愛に重きはおいておらず、様々な人との出会いはあるけれど王女の成長が主。

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2011年06月27日

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