あらすじ
『生きがいの見つけ方』は、「自由意志は幻想であるかもしれない」という脳科学の視点を出発点に、人はそれでもどうすれば生きがいを感じながら生きられるのかを考える一冊です。著者は、私たちの行動や選択が環境や脳の状態に強く影響されているとしながらも、そこに悲観するのではなく、むしろ「行動」こそが生きがいを生む鍵であると語ります。本書で特に印象的なのは、「やる気があるから行動するのではなく、やる気がなくてもまず行動することが大切だ」という提案です。たとえば、朝なんとなくランニングに出たとき、走っている最中に目の前を一匹の蝶がふわりと舞う。それを見て「生きている」という実感がふいに湧き上がる。そうした一瞬が、生きがいの原点なのだと著者は述べます。大きな目標や崇高な目的がなくても、小さな行動の中にこそ生きている瞬間が宿るのです。行動主義的なアプローチを通じて、著者は「習慣が人格をつくる」とも語ります。毎日少しでも何かをやり続けること。それがやがて意味や価値を生み、生きがいへとつながっていく。本書は、やる気や自由意志に頼らずとも、日々の行動の中で人生の意味を見出すことができるという力強いメッセージを届けてくれます。どこか虚しさを感じている人にこそ読んでほしい、生きる手応えを取り戻すための一冊です。
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Posted by ブクログ
新書では最高レベルの内容でした。養老孟司先生のテイストも相当入っていましたが、茂木氏の捉え方もユニークで、沢山付箋が付きました!勉強になりました。
Posted by ブクログ
タイトルの内容は冒頭の最初に集約されている。
そのあとの8割は、少し小難しい話に突入するため読むのをやめようと思ったが、ちょいちょい面白くて、結果的に最後まで読んでしまった。
一言でまとめると、思ったほど悪い結果になる確率は高くないので、まずは行動をしてみよう、ということを言いたいらしい。
Posted by ブクログ
読み終えて間が開いてからの感想。本著が世界でロングベストセラーになっているという評判らしい。
そもそも「生きがい」を見つけたくなるのは、なぜだろうか?自分の人生に意味付けをしたくなるのとあまり変わらないと思うのだが、存在価値が対価として欲しいからだろうか。
私の指針のひとつになっている言葉として”たまたまザイール、またコンゴ”という本から引用するが、
「いや、ここだけではない。じつは世界中どこだってそうなのだと思う。世界は偶然と突然でできている。アフリカだろうとアジアだろうと、世界のどこだろうと、人は偶然この世に生まれ、突然、死んでいく。生きるためにいちばん必要なのは、それらのどうしようもない偶然を否定したり、ねじ伏せたりする力ではなく、どのような偶然とも折り合いをつけていく力だ。」
とある。本著の内容と感想としては的を射ていないのだが、それ故に「生きがい」は求めないようにしている。ただそれだけ。
内容はいつもながら?、平易で読みやすく面白いので、読まれてみても良いかもしれない。