あらすじ
『生きがいの見つけ方』は、「自由意志は幻想であるかもしれない」という脳科学の視点を出発点に、人はそれでもどうすれば生きがいを感じながら生きられるのかを考える一冊です。著者は、私たちの行動や選択が環境や脳の状態に強く影響されているとしながらも、そこに悲観するのではなく、むしろ「行動」こそが生きがいを生む鍵であると語ります。本書で特に印象的なのは、「やる気があるから行動するのではなく、やる気がなくてもまず行動することが大切だ」という提案です。たとえば、朝なんとなくランニングに出たとき、走っている最中に目の前を一匹の蝶がふわりと舞う。それを見て「生きている」という実感がふいに湧き上がる。そうした一瞬が、生きがいの原点なのだと著者は述べます。大きな目標や崇高な目的がなくても、小さな行動の中にこそ生きている瞬間が宿るのです。行動主義的なアプローチを通じて、著者は「習慣が人格をつくる」とも語ります。毎日少しでも何かをやり続けること。それがやがて意味や価値を生み、生きがいへとつながっていく。本書は、やる気や自由意志に頼らずとも、日々の行動の中で人生の意味を見出すことができるという力強いメッセージを届けてくれます。どこか虚しさを感じている人にこそ読んでほしい、生きる手応えを取り戻すための一冊です。
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Posted by ブクログ
6,7割までは生きがいについて心の持ちようであったり、やる気といった所謂本を読む前の「想像通り」のことが書かれていた。他人には期待しないという考え方には共感し、やる気ではなく行動を始めるという部分は参考になった。
後半は人工知能と心についてページを割いており、何の本を読んでいるか分からなくなるようだった。ただ脳科学者らしく現在までの研究を深く書いており、読み方を変えれば楽しく読めた。
クオリアの概念は聞いたことがあるくらいだったが、実際に研究している人からの説明は分かりやすかった。
人生は振り返るためにあるという意見も1つ新たな視点として勉強になり、読んだ価値はあったと思う。