あらすじ
バラが咲き乱れる家で、新進気鋭の建築家・青川英樹は育った。
上品で美しい母。仕事人間の父。自由に生きる妹。
ごく普通の家族だと思っていた。
だが、妻が妊娠して生まれてくる子が「男の子」だとわかった途端、母が豹変した。
記憶の彼方にしまい込んでいたあの日、一体何が起きたのか――。
身も心も震える、圧巻の家族小説。〈解説〉藤田香織
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
どんなに馬鹿げた予言でも、母親から向けられた言葉は呪いとなってその子の一生を縛ってしまう。その怖さを教えてくれる物語。
青川恭子が毒母と絶縁して呪いを断ち切るきっかけは何度かあったけれど、母から愛されたいって渇望が根底にある限り無理だったのかもと思うと苦しい。
生まれてくる孫に執着して妊娠した美沙を監禁する恭子の異常性を息子の英樹も夫の誠一も認めながら、最後は結局良い母良い妻として終わらせてるのが愛でもあり怖くもあり…男って…わかってねぇな…。
ネグレクトで車に閉じ込められた経験から鍵屋になった完の存在が秀逸。際立って印象に残った。