【感想・ネタバレ】花杖記のレビュー

あらすじ

何者かによって父を殿中で殺され、家禄削減を申し渡された加乗与四郎が、事件の真相をあばくまでの記録『花杖記』。どんな場合も二の矢を用意せず、また果し合いにもあえて弱い弓を持ってのぞむ弓の達人の物語『備前名弓伝』。ほかに『武道無門』『御馬印拝借』『小指』『似而非物語』など、武家社会の掟の中で生きる武士たちの姿に、永遠に変らぬ人間の真実をさぐった作品10編を収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

時代物中心の短編集。あまりにタイトル名に惹かれたので、タイトル買いしてしまった。
気に入った話と、シーンをいくつか挙げる。
『備前名弓伝』最後の果し合い。当然のように二の矢を使わず、そして。ラストも良い。
『御馬印拝借』死屍累々の中、亡骸に拝領した陣羽織をかけるシーン。
『花杖記』加乗の話を「花杖」と記したとの件。なぜ自伝をそう命名したかは書かれていないが、花は女性、杖は支え、と言うような暗語のような気がした。

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2018年04月19日

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