あらすじ
禁断の山を登った杏麗が出逢ったのは!?
その山を登ると、帰って来られないという伝説のある竜成山。病気の母親を抱える杏麗は、その花を食べるとたちどころに病が治るという伝説の明蓮花を取りに竜成山へと旅に出る。しかし、そこで杏麗は、見てはならないものを見てしまい、人間界から天界へと連れ去られる。さらには天帝の息子と結婚し、子をなさなくてはならなくなったのだ。
母の病気を治すどころか、まさか天界へと嫁ぐことになるとは・・・!?
天界と地上に残してきた母との狭間で、引き裂かれる思いの杏麗。しかし、天帝の息子・青遼の苦しみの過去と、杏麗への優しさに触れるたびに、どんどん青遼に惹かれていく。やがて妻となることを受け入れはじめるのだが、そんな時、母が重篤な状態に!?杏麗は、どうすればいいの・・・!?
大人気!葵木あんね、天界ファンタジーで登場!!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感情タグBEST3
純愛ファンタジー
お互いに最悪感情から始まり次第に思いやるように引かれあい、躊躇なく命を差し出す純愛のお話です。風景や衣服の描写が上手くて、綺麗な様子を想像し、台詞も面白くて楽しく読めました。最後に二人のラブラブがちょっとほしかったです。
Posted by ブクログ
葵木あんねが描く天界ファンタジー第1弾。
病気の母親のために、その病を治す効果のある伝説の明蓮花を求め、禁断の地・竜成山に旅立つ杏麗(あんれい)。しかし、その山で杏麗は見てはならないものを見てしまい、その上、なぜか天帝の息子と結婚しなくてはいけなくなってしまい―――。
杏麗のひたむきさ、優しさに青遼(せいりょう)は惹かれたんだろうね。最初はあんなにオレ様だったのに(笑)どんどん優しくなっていって読んでるこっちが恥ずかしかったww
最後の方には切ないエピソードもあるんですが、それを上回るハッピーエンドが待っていました。おもしろかったです。
Posted by ブクログ
葵木さんの新作。
中華風ファンタジーということですが、私の中での世界観は、コバルトの「桃源の薬」と同じでした。
母を救うために立ち入り禁止の山に入り、偶然に天帝の息子である青遼の裸を見てしまった杏麗は、そのまま強引に天界に連れ去られて、結婚させられてしまいます。
当然、最初の印象は最悪で、二人の仲もよろしくないですが、あるときを境に仲がよくなって・・・とよくある流れで話が進みます。途中から青遼が杏麗にラブラブになっているのが良く出てて、ちょっと顔がにやけました。
青遼が杏麗の母の危篤状態を見て、万病に効くという明蓮花を持たせて母の元に向かわせましたけど、花が効かず、母が死んじゃったときの杏麗の表情を見た青遼の気持ちとかそのあとの行動を見ると、ほんとうに杏麗のことを好きだったんだなぁと思います。
半神という設定が、あとできいてくるとは思いませんでしたけど。