【感想・ネタバレ】山の音(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

尾形信吾、六十二歳。近頃は物忘れや体力の低下により、迫りくる老いをひしひしと感じている。そんな信吾の心の支えは、一緒に暮らす息子の嫁、菊子だった。優しい菊子は、信吾がかつて恋をした女性によく似ていた、だが、息子は外に女がおり、さらに嫁に行った娘は二人の孫を連れ実家に帰ってきて……。家族のありようを父親の視点から描き、「戦後日本文学の最高峰」と評された傑作長編。(解説・山本健吉、辻原登)

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

倫理的な意識の水面下で重く鳴っている義姉への憧れと菊子への恋心。その波紋は信吾を含め誰にも明確に意識されないまま、家族模様に不穏や波乱を及ぼす。不安定な心生活を通じて、信吾の底から徐々に抑圧が浮かび上がる。各々の欲望が絡み合ったまま、家族は惰性に続く。

0
2026年09月23日

「小説」ランキング