あらすじ
「満月堂」に修学旅行の中学生たちが訪ねてきた。父親の思い出の味を探しに来たという一行は、梅吉や竹蔵の作った饅頭の出来ばえに感激し、一方で女将は子供である彼らに対しても態度を変えることなく接客する。奈津は「満月堂」という店の深みに触れ、その歴史と名に恥じぬ職人になろうと決意するが…。
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Posted by ブクログ
ベタな下町職人モノの展開なんだけど情報量の豊かさなどもあって面白く読める。
修学旅行生の来店、お茶のお菓子の配達、江戸和菓子老舗展への出品。
ありきたりだけど悪役を登場させて対立させるのもまたベタなんだけど読みやすい。
. 「五八様」と書いて「おとくいさま」とルビを振っていて、どういう言われかと思うと「五かける八は四十(しじゅう)、つまり「しじゅうくる客」という意味」なんだそうだ。こうしたものをさりげなく入れ込んでるあたりも好感が持てる。