あらすじ
USJでの計画頓挫から、ジャングリアのオープンに至るまでの過程を追うドキュメンタリー。なぜ沖縄にテーマパークが必要だったのか? その大義と、そこに挑んだ森岡毅と刀のスタッフの苦闘の連続をリアルに記す。たった一人が起点となった建設費700億円のリゾートテーマパーク。それは森岡毅の見果てぬ夢の実現への壮大なストーリーであり、同じ夢を見る刀の仲間たちとの成長の記録でもある。
現役バリバリの経営者が、リアルタイムで、しかも自分の手で、ビジネスの裏側をここまで詳細に綴ったことがかつてあっただろうか。輝かしい経歴の裏の苦難と苦闘の日々を赤裸々に描く感動ノンフィクション。読めばあなたも生きる勇気が湧いてくる。何があっても折れない心の持ちようがわかる。
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Posted by ブクログ
人生を賭けて成し遂げたいこと、野望、夢を実現させるための計画の立て方がすごいと思った。
夢を夢で終わらせずに本当に現実にする為に、マーケティングを使って未来を予想し仮説を立て、数字に落とし込み、期日を設けて計画し実行する。
その為に何が必要で、誰の協力が必要なのか明確にする。
あとやっぱり森岡さんの人を見る目がすごい。
おそらく世間から見たら変わっていると思われている人に対しても、森岡さんはその人の個性を長所として捉えてその人の得意なことを活かす的確な人事配置ができる人なんだと思った。
だから森岡さんの仲間も自分の得意なことが活かせるから森岡さんについていく。最後の最後まで協力する。
一番印象に残っているのは”狼性”の話。
狼は安定や平穏を望んでいない。そんなところにいたら退屈で苦しい。
加えて誰かに支配されることも嫌う。自らで決めたことを自らの知恵と力で実行したい。
まさに独立を考えている夫のことだと思った。
あぁやっぱりこういう人っているんだなと。
自分は安定志向でしかも私生活には狼みたいな人いないから、私には夫がすごく変わっているように映っていたけれど森岡さんがいうように根っからの挑戦者気質の人っているんだなと、うちの夫はこれだと、面白いくらいに腑に落ちた。
そういう意味でも、この本を最後まで読み切れて良かった。
結構分量があるが、あっという間だった。
森岡さんの他の著書も読んでみたい。
Posted by ブクログ
ジャングリア沖縄の誕生までの苦労話
開業資金700億をつくるのは大変なんだなあ
沖縄はUSJ時代から目につけていたどころか、ほぼ融資がきまる直前に泣く泣くとりやめ。という歴史があったのか・・・ かつてUFJをポイした外資(米国ユニバーサル社)が買収とは資本主義って怖い。米国の立場では、日本に大型遊園地は2つもいらんだろ。。米国ユニバーサルの立場は頭で理解するも心のうちでは沖縄撤退は許せない→退社・独立して仲間と刀を設立。漫画みたい。
刀での最初のプロジェクトが成立するまでの苦労とか、コロナやウクライナで資金調達チームがぼろぼろになる様子がこれでもかと記述される。冗長な記述には少々うんざりだが、著者の生きざまはかっこいいです。「目的の正しさと、戦い抜いた記憶だ。それが、心に宿す折れない刀になる!」
おまけの感想
・ご褒美の多焦点眼内レンズ手術、私も受けたい
・地銀よりもリスクを取る体力があるはずのメガバンクはすべて逃げていった ビジネス小説あるある
・開業したジャングリアの評判はいま一つのようですが、刀の力で日々改善されると信じてます