あらすじ
高校の先輩、小田切孝に出会ったその時から、大谷日向子の思いは募っていった。大学に進学して、社会人になっても、指さえ触れることもなく、ただ思い続けた12年。それでも日向子の気持ちが、離れることはなかった。川端康成文学賞を受賞した表題作の他、「小田切孝の言い分」「アーリオ オーリオ」を収録。(講談社文庫)
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
ほんとによかった
三篇の物語から成る。
表題読み、これはすごい…と一日余韻に浸っていた。
翌日「小田切孝の言い分」読んで、残念ながら一気に冷めてしまった。
ない方が良かった。読んだことは忘れたい。
もう一回表題読んで、素晴らしかった!という気持ちを取り戻したい
うわぁでも無理だ、ああ悪く言いたくない
この感想も書いたり消したりを繰り返してしまう。
「アーリオ オーリオ」も素晴らしかったんだ。
大好きだ。
星を見るよ。文通もしたいよ
Posted by ブクログ
登場人物の立ち位置や距離感、禁欲的でありながら他者を拒絶していないところに好感がもてる。だからといって自己卑下もなくて、人づき合いに疲れている時に読みたくなる本。
てらいないように書かれているけど、きっとこんな作品を書くのは大変なスキルとセンスが要るのだろうと思う。
Posted by ブクログ
2005年(第2回)。4位。
「袋小路の男」日向子は高校の先輩に恋をした。しかし、大学に入りOLになっても、いわゆる友人以上恋人未満。その中で恋(日向子は浮気という)もしたけど。なんかさ、思い出すよ、若いころ。なんだかうまくいかない恋ってあるよ。
「小田切孝の言い分」男の側からの日向子との関係。
「アーリオオーリオ」中学生の姪と文通する30代男。パスタばかり食べてるらしい。これは、唐突に終わった感が。
不思議な世界観で、機会があれば読んでみたい作家かなぁ。
Posted by ブクログ
表題作の『袋小路の男』、『小田切孝の言い分』『アーリオ オーリオ』の3編。
前2作は、12年間思い続け手を触れたこともなく「10円玉の温度で暖かさを感じる」。こういう男女の関係を純愛というの?女性が男性に振り回されている感はありますが、一線を超えたらこの今の関係が崩れてしまうのを恐れているのでしょうか。もどかしいけれど、なんだか懐かしい感覚も抱きました。
『アーリオ オーリオ』は叔父と中学生の姪が手紙でやりとりをするお話。微笑ましい。
Posted by ブクログ
袋小路の男
友達
高校を中退して家を出た。
私
友達に誘われて、「エグジット・ミュージック」へ行くようになった。大学を卒業後、大阪が本社の食品会社に就職した。
あなた
小田切孝。新宿昭和館のそばにある薄暗いジャズバー「エグジット・ミュージック」で初めて会った。二年生で、成績が良くて、彼女がいるのにソープランドばっかりに行ってる。バスで偶然再会。一度も売れたことのない作家。「エグジット・ミュージック」でアルバイトをしている。
あなたの彼女
目が大きくてふわっとした髪の可愛い人。
みっちゃん
大学の友達。きっかり二年間つきあって、大学卒業と共に別れた。アメリカの大学に留学。
小田切孝の言い分
大谷日向子
食品会社の東京本部で法務部の仕事をしている。
小田切孝
新宿三越裏にあるジャズバー「エグジット・ミュージック」でアルバイトをしながら小説を書いている。三十三歳の時にK新人文学賞の佳作でデビューを果たした。
久保真由美
日向子の大学時代の友人。結婚して二人の子供を育てながらパートをしている。
柏田恵津子
日向子の会社の同期で、広告宣伝部にいる。
投稿マニアの男
日向子が大阪に住んでいた頃に付き合っていた男。
加藤
新入社員。
前原宏
新しくやってきた課長。
アーリオオーリオ
松尾哲
清掃工場勤務。
美由
中学三年生になったばかりの哲の姪。
譲
哲の兄。
雅美
譲の妻。
菅野
五十代。清掃工場の同僚。
尾島達郎
哲の高校時代の友人。