感情タグBEST3
Posted by ブクログ
失敗学といえば畑村洋太郎氏だが、その前年に発行された本の文庫版。昔の話でも今でも通用し、この時の問題点が現在では解決されたことがわかる。フレームワークは今でも応用できると思う。
ビジネス書ではないが、ビジネス書として読めると思う。失敗の本質などを読んで挫折した人はもちろん、エラーとはそもそも何?という人にもおすすめ。鉄道総研出身の心理学者なので、ユニークな内容だと思う。
印象的なのが、ユーザーインターフェイスは、元々は男女差をなくすための言葉だったということ。今では当たり前なので、ヒューマンエラー同様に言葉の啓蒙活動も大事だと感じた。
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失敗のメカニズム、主にヒューマンエラーについて、具体的に落とし込まれて書かれているので分かりやすかったです。また、それをどう組織として対策していくかを考えさせられました。
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●失敗学のはしりになった本だと思います?人間がおかす失敗(ヒューマンエラー)について対策のヒントを提起。
●事故を起こしやすい人の性格・態度は、①情緒不安定 ②自己中心性 ③衝動性 私にも当てはまります。
●人間だから間違う事もあります。人は考えずに行動しがちです。自身の行動を振り返る参考になりました。
Posted by ブクログ
労働安全関連の業務を担当しているので、ヒューマンエラーからの事故、災害の多さに驚き、また、ここまでやっているから大丈夫、といったことはなく、ヒヤリハットの共有、リスクアセスメントの抽出、といった活動を日々繰り返していく必要性を、さらに強く感じた。
日常に起こるちょっとしたエラーも見過ごさずにしていきたい。
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「失敗学」の畑村が「機械設計を行うエンジニア」の視点で失敗事象と対策を整理する傾向が強く、独自の表現法を採るために時としてわかりにくいのに対し、心理学出身の芳賀は、既成の認知理論でこの分野の問題を整理するため、いろいろな現場で安全管理の実務にあたる者にとっては、芳賀のほうがわかりやすい。
ただ、p14に「チェルノブイリの死者が推定30万人」(!)とあるが、いったいどんなソースにあたったものなのか!!!。こんな表記を放置しておくと、せっかくのいい本が「トンデモ本」に認定されてしまいますよ!!
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・失敗の型が非常に重要。防ぐ手立てになる気がする
・ミスにも型があり、チェックシートなどがある
・ひやりハッとの蓄積をどう進めるか(どういう文化なら蓄積できるか)
・デザインからそもそものミスの原因を取り除く(ドアノブの例)
読み返す必要がある。。。
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ヒューマンエラーについて知る入門書的な存在。
これを読めば人がおかす「失敗」についての知識がつくはず。
内容も事例が多く簡単で読みやすくなっているためお勧め。
Posted by ブクログ
大きなことでは発電所事故から産業災害、小さなことでは余所見やちょっとした間違いまで人は色々とミスをします。
その中で、なぜ人はミスをするのか?ミスをしなくするにはどうすればよいかについて、鉄道関係の安全に従事していた著者が著述しています。
以下気になったこと。
・製作側が良かれと思って作ったシステムがユーザーを混乱させることがある。
・医療業界は工業界に比べてヒューマンエラーやフェールセーフが殆ど整備されていない。
・人のエラーには入力過程、媒介過程、出力過程でのエラーがあり、根本を見極めることが必要。
・リーダーシップにはp,P(目標達成)、m,M(機能維持)の組み合わせがあり、両方強いPM型、pM型がより安全であった。
・注意とは情報処理資源の分配と考える。
・コンパビリティー⇒人間が自然に感じる配置
・標準化⇒同じ規格に統一する
・アフォーダンス⇒モノができる事、敢えて制限することで人の行動を制限できる。
・フールプルーフ⇒間違った操作ができないようにする
・フェイルセイフ⇒壊れたら止まる、知らせる
・バックアップシステム⇒壊れても予備がある。
・不安全行動には「確信犯型」「悪慣行型」「駆け込み乗車型」「ギャンブル型」
・人はスキーマを無意識化に入れて行動する。よってスキーマの途中を変えることはエラーにつながる
Posted by ブクログ
2000年刊行の単行本を2003年に文庫化。
「ヒューマンエラー」について,様々な事例をひきながら,わかりやすく解説されている。格別目新しいことが書いてあるわけではないが,読むことで多少注意深くなれるかもしれない。