【感想・ネタバレ】白い服の男のレビュー

あらすじ

横領、強盗、殺人……こんなたぐいの犯罪は一般の警察にまかせておけばよい。わが特殊警察の任務はただひとつ――人間が作り出す平和の虚妄性を痛烈な皮肉をこめて描く表題作。男っぽく言葉づかいのぞんざいだった妻が一夜あけるとすっかりしとやかな女になっていた――軽妙なタッチで医学の進歩の盲点を衝いた『月曜日の異変』。ほかに、『老人と孫』『テレビシート加工』など全10編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

表題作はじめ、ハード系・辛辣系の色合いが強い10篇を収める。1話ごとの分量が少し多めなのも特徴で、「特殊大量殺人機」は全6章からなっている。星新一作品集のなかでは、けっこう味が濃いぞ。

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2021年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ショートショート10編。未来もの、博士もの、宇宙ものいろいろ。

・業が深かった編
「悪への挑戦」
実際の犯罪者の追跡と断罪がエンタメになった世界。憎むべき悪を追い詰めるスリル、因果応報を実感できるカタルシスは確かに楽しい。
それでもTVの前から呟かれる「正義が楽しくて、どうしていけないのかしら」の台詞に「ああそれ言っちゃダメなやつ!!」ってゾっとした。
そもそも”正義”ってそれぞれの立ち位置によって変わる胡散臭いやつだし、安全な場所から何の犠牲も払わずに楽しむものじゃないし、その牙がこっち向いてこない保証なんてどこにもないし…とか思ってたら案の定な展開にあっちゃーという他なかった。そして一皮めくれば骨の髄まで商業主義。そうよね全ては皆の「見たい」「知りたい」「自分も一枚噛みたい」を叶えるため。
”正義”という錦の御旗の下には相手を集団で一方的にボコる快感が潜んでる。(ちなみに暴力を振るう際の万能感は思考力を著しく下げるらしい)。正義と欲望を混同する怖さと集団心理の熱狂を踏まえて考えるとタイトル「悪への挑戦」の”悪”って”流されやすい自分”とも取れて業が深いなーと思った。

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2024年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短めで綺麗にオチが決まる話が多くていいね。
そういや、デスノートが人気あった頃、星新一に似た話があるって聞いたことあったけど…
本書に収録されてる「特殊大量殺人機」がそれだな。

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2011年12月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初期のものになると、オチがえぐい(笑)

白い服の男、なんて。
現実にもいる。どこにでもいる。

笑えない。

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2012年11月20日

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