あらすじ
(目次より)『第1部○動き出す前に知っておきたい世界の今』 拡大する世界のなかで縮小する日本/最悪の事態を想定して準備せよ/データで見よ/21世紀はインドの時代か?/新興国でイノベーションが起こる~リバースイノベーション~/他・・・ 『第2部○世界で戦うために心しておきたい行動原則』 自立・責任・決断/死ぬまで働く時代が来る。引退は夢のまた夢/どんどん失敗をしておく/フラットな感覚を持とう/感性を磨け!/心に悪魔の代理人を持て/多様性の中に身を置く/タイムコスト意識を持とう/自分の頭で考え抜く課題解決能力/変化の時代はどんどんブレろ!/巻き込み力をつけよ!巻き込まれ力も!/他・・・ 『第3部 世界に通用するために準備する』 教養の大切さ/英語(1)継続できるかたちで/英語(2)強烈なニーズ体験をもて/英語(3)好きなものを使え/英語(4)多書多読/古典から教養を学べ/セネカから人生の使い方を学べ/ハイエクから自発的なチャレンジの重要性を学べ/他・・・「世界を知り、最悪を想定し、準備をした者だけがこの社会で戦える。」を合言葉に、動きたくてたまらなくなる刺激に満ちた1冊!
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Posted by ブクログ
チェック項目10箇所。私がこの本を書こうと思った理由は1つ、日本人に、これからの時代への準備の大切さを知ってほしいからだ、大げさに言えば、自分で自分の救命ボートを用意してもらうその術について書いたつもりだ。意外に重要なのが、”健康”だ、この手の本では勉強の仕方や意識について書いてあるものがたくさんあるが、実は成功しようがしまいが人生を意義ある楽しいものにするのに、最も大切なのは健康だと思う。寿命が延びるこれからの時代は、自分に投資し、自分で自分を養っていく時代になるだろう、すでに、次世代が面倒を見てくれる人口構造にはない、その中で平均寿命は延びていく、将来、人々の寿命が延びたとしても、それは健康な状態を保ったままとは限らない、すなわち、寿命ではなく健康寿命を延ばさないといけないのだ。これかrなお時代を生き抜く第一の掟は「自立・責任・決断」だ、日本の内と外で、人々の姿勢の違いを端的に表すなら、「自立・責任・決断」があるか、ないかだと思う、もちろん、地域によるし、個人にもよるが、ざっくりと分けるなら、日本は「自立・責任・決断」がない世界、日本以外はそれらがある世界だと言える。タイムコストを意識しよう、自分が1時間に生み出せる価値をお金で測ってみる、つまり時給である、1日の行動の価値がこのタイムコストに見合っているかどうかを常に考えるのだ、タイムコストを上回る時間の使い方をしていれば貯金ができ、タイムコスト以下の時間の使い方だと借金ができる。易経の原文には「君子豹変、小人革面」とある、これは「立派な人物は、自分が誤っていると分かれば、豹の皮の斑点が、黒と黄ではっきりしているように、心を入れ変え、行動の上でも変化が見られるようになる、反対に、つまらぬ人間の場合は、表面上は変えたように見えても、内容は全然変わっていない」という意味だ。日本の「就職」は「就社」に近い、職に就くと言うより、人生の大切な時間を特定の会社に売り渡しているように思う、その間に成長は止まり、会社の外で通用する能力を磨く時間は失われる。人生最大の財産はなんといっても健康である、私が尊敬する80歳を越えても現役で活躍する世界中の素敵なシニアは身体を鍛えている、いくら経済的に成功しても、大きな権力を持つことができても、健康でなければ幸せではない。私は「人生全ては準備しだい」だと思っている、うまくいかない人のほとんどは準備をしていない人だ、私もその一人なので自戒を込めてこれを書いている。
(世界と戦うのになんで家族の対話が必要なの?)……多くの動物には帰巣本能がある、皆、生まれた場所に帰っていく、それを迎えてくれる場所が必要なのだ、人間関係も同じだ、激変の時代の激流に流されても、最後まで沈まない船は家族だと思う、家族を大切にし、対話によってお互いの成長の糧としていこう。
(右脳を刺激していけとは?)……・同じ道は通らない、・食事の相手は毎回変えろ、・頭が働かないときは脳に栄養を与えて活性化、論理をつかさどる左脳の鍛錬と違い感性をつかさどる鍛錬は”論理的最短コースを攻める”とはいかない、リラックスした環境の中で鍛錬という意識を抜いて活動することがベターのようだ。
Posted by ブクログ
自分がもう少し若いころに出会いたかった本ですが、何事も遅すぎると言う事もないのでしょうか。
タイムコストを意識すると言う考え方が、自分の中で大切だと思いました。
それによって、目的意識が感化されたと思います。相手のそれを考える事も大切なのですね。
自分の考えやまわりの考えに流されないように反対の意見の「心に悪魔の代理人」を持つことも大切だと思いました。それと対話できるように、教養や健全な批判精神を身につけることが必要ですね。そうする事で、経験や知識の蓄積から判断材料を引き出し、瞬時に結論を引き出す直感力にもつながりそうです。
何をしたいか、迷っていたり、心構えを確認するには、良い本だと思います。
Posted by ブクログ
日本人全般に向けたメッセージかと思いきや、東大ですら学歴にならないといった超エリート、グローバル・リーダーたれといわれても、個人的には響いてこない。
「最悪を想定せよ」は感覚的には正しいのだが、現実的にはリスクの大きさ・起こる可能性の程度とリカバリーの時間コストとのバランスで決まるものであって、対策が必要な最悪のケースといっても個々人で異なるのではないか。例えば、明日隕石にぶつかって死亡するは極端にしても、自動車事故に巻き込まれるという可能性は大いに考えられるけれども、それへの万全の対策として外出しないというのでは現実的とはいえないだろう。
データ、統計をみる目、サイエンス・リテラシーなどの教養についても、中途半端な知識を鵜呑みにしてしまう方がよほど危なっかしい。
当然に自分で考えるし、それが可能になるだけの教養、情報収集力、検証力は身につけたいと感じる。
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