【感想・ネタバレ】寝ぼけ署長のレビュー

あらすじ

五年の在任中、署でも官舎でもぐうぐう寝てばかり。ところが、いよいよ他県へ転任が決ると、別れを悲しんで留任を求める声が市民たちからわき起った……。罪を憎んで人を憎まずを信条とする“寝ぼけ署長”こと五道三省が、「中央銀行三十万円紛失事件」や「海南氏恐喝事件」など十件の難事件を、痛快奇抜で人情味あふれる方法でつぎつぎと解決する。山本周五郎唯一の探偵小説である。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

日本がまぎれもない途上国であった時代の娯楽読物、なんだが、全然変わっていない国民性というか、話の持っていかれ方というか。そして、やはり、筆がとても立つ。

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2019年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

発表当初、覆面作家として書かれたというのが面白いな、と思って読み始めた。
時代ものではない作品は珍しいが、やはり、山本周五郎は好き。虐げられる者、弱い立場の者たちへの視線が優しい。
なかでも屈指なのが「十目十指」だ。貧しく、慎ましく生きている夫婦が、周囲の山の手の奥様方から無実のそしりを受けたが、実は、彼らのほうに否があったという。
なんだか、山本周五郎の作品を読むと、自分の中の姿勢を正される気がする。

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2018年06月29日

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