【感想・ネタバレ】シンデレラ迷宮のレビュー

あらすじ

朝、目が覚めると、まるで知らない世界に来ていた…。記憶を失った利根をのぞきこんでいたのはヘンな赤毛の踊り子。そこは、『白鳥の湖』のオーディションだった! どうなってるの!? 現実の世界で傷ついた少女がお伽噺の世界をさまよい、不思議な人々とふれあううちに、現実に立ち向かう勇気を取り戻していく、癒しと再生の物語。

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ある朝、見知らぬ広い部屋で目覚めたら3人の女性に囲まれていて、しかも彼女たちは招待された客だと言う。そして「あたし」は名前以外の記憶を失っているみたい…女性たちは領主の奥方と王女と踊り子で、後から現れたもう1人の女性は王妃らしいし、きっとこれは夢に違いない! でもどうしてこんなことになったんだろう…。一人称で書かれた、ファンタジーのようなミステリーのような少女小説です。女性たちのところに滞在しながら、少しずつ少しずつ現実の出来事を思い出していく主人公。本ばかり読んでいる内向的な子どもだった人なら、自分の子ども時代をほろ苦く思い出すかもしれません。これを読んだら、続刊『シンデレラ ミステリー』もお忘れなく。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

少女小説読んだ! って気分になりました。
氷室冴子の小説は大体のコバルトとか海がきこえる、北里マドンナ、エッセイ等々そこそこ読んできましたが、これは「おとぎ話の世界に入る…なんか子供向け?」と思って敬遠していました、すみませんでした。大変面白かったです。

まさに、中高生の少女のために書かれた作品「少女小説」ってこういうものだよなーと。

物語は冒頭から夢のシーンで始まる。主人公の少女が横になって、そして最後には朝を迎え目覚める。たったそれだけのごく短い間に過去の回想という謎解きを加えつつ、主人公がおとぎ話の世界の女性たちと関わり成長していく構成が見事。

今の視点から見ると、シングルファーザーから育児放棄されている主人公の境遇がひどすぎり、、国を上げてのサンドバッグにされているシンデレラの継母には、早く故郷の間者が気づいてあの国ごと滅ぼして助けに来てあげてほしい。どうせどっちに転んでも不幸なのだからせめて色恋絡まない第三者の悪意からは遠ざかっていてほしい。オディールは(も)毒親案件、この時代だから仕方ないがオデットも別に男にというか他者に頼らない生き方を選択できれば良かったのになと思う。オディールに誑かされない男待ち、はあまりにも効率が悪い。ゼランティーヌは、ただひとりのひとになりたい、という想いを共有しつつ、誰にも愛されない利根とのネガポジだろうか。最後のジェーンが一番心情がすっと入ってきた。描かれた時代がより近いからかもしれない。

本編と関係ないけど関東民なので利根をつい「とね」と読んでしまう。

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2026年01月30日

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