あらすじ
これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹や月あかりからもらってきたのです――(「序」より) そこでは森と人が言葉を交わし、烏は軍隊を組織し、雪童子と雪狼が飛び回り、柏の林が唄い、でんしんばしらは踊り出す。暖かさと懐かしさ、そして神秘に満ちた、イーハトーヴからの透きとおった贈り物――。賢治の生前に刊行された唯一の童話集。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
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Posted by ブクログ
この年齢になって、やっと宮沢賢治が沁みる。
面白かった。
「狼森と笊森、盗森」が特によくて、
人と森(自然)が対話するのが、なんとも尊く感じられた。
「序文」も素敵。
解説も面白かった。知らないことたくさん。
宮沢賢治、改めて素晴らしい。
というか、好き。
Posted by ブクログ
メルヘン・ファンタジー。幻想世界。心象風景…
いい意味の戸惑いを感じたのは、児童文学ゆえか。頭が固くなっているのかなあ。
やはりタイトルにもなっている「注文の多い料理店」が強く印象に残っています。
方法というのはおそらく想像するよりも沢山あるのだろうなあ…
Posted by ブクログ
今改めて読み直してみると、宮沢賢治が持っていたイマジネーションの大きさに驚かされます。
空想、架空、幻想、そんな言葉で表現することが申し訳ないような、
自然の懐に抱かれて人は生きていることを実感させられます。
表題作「注文の多い料理店」はあまりにも有名な作品ですが、
子どもの頃漠然と読んだ教科書の中の物語としてではない面白さが満載です。
例えば言葉の使い方。「すぐに食べられます。」なんて、自分が食べる側なのか、
逆の誰かに食べられてしまう側なのか、どっちの意味にも受けとれる言葉を、
小学生でも分かるように使っているところが、テクニックとして面白いです。
これ、簡単なようでかなり高度なワザなはず。
そして何気にミステリーだし。(笑) 会話が成立しているのに、相手の姿は1度も登場しません。
相手はナニモノ・・・。これ、よくよく考えると結構怖いかも。
全体的に自然を擬人化したお話が多いですね。賢治が自然とともに生きようとした証なのかも。
「月夜のでんしんばしら」もユニークな作品でした。月夜に鉄道線路沿いの電信柱が行進するお話。
彼ら電信柱の大将である”電気総長”さんが、最後に明かりの消えた汽車にもぐりこんで明かりを灯し、
小さな子どもに喜びを与える終わり方から、やさしさが伝わってきました。
落ち着いたらまた花巻の「賢治村」に行きたいです。
★★★☆