あらすじ
友人二人が刺殺された現場近くで、アンナはナイフを手にしたまま昏睡状態に陥ってしまう。以来四年間、容疑者とされたまま眠り続けていた。睡眠が関連する犯罪の専門家ベンは、彼女に刑事責任を問うために覚醒させる任務を受ける。だが、アンナが目覚めたとき、事件は思わぬ方向へと転がり落ち……。目に映る真相が幾度も覆される驚異のクライマックス。全英の話題をさらった超弩級のデビュー作!(解説・三橋曉)
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Posted by ブクログ
もっとすっきりと短く出来たんじゃないかなーと思う。
四年前、2人の友人の刺殺体を残し眠りについて以降目覚めないアンナ・O。
眠りにつく直前に犯行を認めるかのようなメッセージを残していたことから、容疑者として保安院(犯罪人ではるが精神/身体疾患がある者を収容しておく病院施設的な?)に収容されている。
いたずらに拘束し続けることに対する人権団体からの圧力もある中、眠ったままでは真相を追及出来ないとなり、主人公ベンの働く睡眠障害クリニックへアンナの覚醒依頼が舞い込む。
アンナを目覚めさせることは出来るのか。そして、あの日アンナは本当に2人を殺めたのか。。。
序盤こそ引き込まれたが、承の段階に入ってからは真相を暗示するかのような断片的な情報を提示しつつ、もったいぶるように意味深な煽りを入れてくるところが多い割に中々話が進まない印象で、イライラする読書だった。
残り1/4、一旦の終結を見せた後、残る謎を追うフェーズに入ったところで盛り返したけど、やっぱりそこでも次第にもたもたしている感じを受けた。
以下、これから読む方へ影響を与える可能性ある感想あり。注意。
なんだけど、そのイライラ、スローペースすらミスリードを生み出すための細工なのかと思えるほど、まんまとしてやられた。
真相が見切れない(見切ろうとも思わない)作品は多々あるが、見切ったと思い込まされ、その先をかまされた(さらっと挟み込まれたベンの言い分に「!?」となり猛烈なフラッシュバックが起きた。medium的瞬間最大風速。)作品はなかなかない。
星3かなーと思っていたけど、これをされた筆運びと言う点で1アップ。
Posted by ブクログ
眠り続けていたアンナが目覚めた時に事件は思わぬ方向に……というあらすじに、あまり心惹かれなかったけれど、面白いと聞いたので、読んでみた。
まあまあ。
長い。ベンの独白がダルい。
伏線や前フリの置き方は、さり気なく、けれど重要で、良かった。面白かった。
読みながら、シンデレラの罠とアクロイド殺しがちらついた。
あと、最後は洋画のサイドエフェクト。てか構造同じじゃないか?
この作品の良かったところは、人間ドラマがまあまあ良かったところかな。でも最後のアンナとベンのパートはよくわからない。ベンの独白がだるすぎる。
よく考えたら登場キャラが女性ばかりで、独白ではどうあれ、ベンがイケメンとして描かれているのが、なんかなあって思った。
男性キャラはドネリーとリチャードくらい?
てかリチャードが娘の友人と付き合ってるのおぞましすぎる。
ダグラスも裏切り者だけれど、インディラよりは失点が少なく見える。
リチャードはリッチなままで、社会的地位を失ったくらいで、あんまし不幸そうに見えなかった。
結局、夢遊病気質で動機と殺意があったアンナに薬の作用で言うこときかせて殺人を行ったオチでなんだかな。
この作品のミステリーの核が動機だったのは面白かった。
殺人は手段である、というのが良い。
Xについては、ベンも考えたけど、ベンの二重人格っぷりを示すところがないなとは思った。
ハリエットとローラは有り得るなと思っていた。病院への情報のアクセス具合と、ハリエットを演じているという表現。
アンナは結局、クララの目論見に反して眠り続けてしまった。
そこら辺の説明がちょっと弱いなと思った。
ハリエットが眠らせ続けていた可能性が示唆されていたけど、断定出来ない。
エミリーへの復讐は済んでたけど、夫ベンが邪魔になったから、アンナを起こしたのかな。
ここらへんのネタバラシがもっとスマートだったら良かったなと思う。
現実でもあきらめ症候群の解明が進んでないとはいえ、希望を失ったから、というのはなあ。
父親と友人の裏切り、というのはわかるが。
兄貴のセオは全然出てこなかったな。ザ・ファームのスタッフもそう。
キャラの描写に偏りがありすぎる。悪くはないけれど。
アンナは結局利用され、でも本人自身の復讐も遂げ、夢を叶えたのか。
クララもそう。
ハッピーエンドだ。
Posted by ブクログ
おそらくイギリスの作家、マシュー・ブレイクのデビュー作。
数年前、友人二人を殺害した容疑のアンナ。ただ、アンナは自供のようなメールを送った後、眠り続けている。彼女に裁判を受けさせるため、政府は睡眠学者のベンの元にアンナを送るが。。。
星3寄りの星4かなぁ。設定も良く、展開も良いのだけど、あまりにも中弛みが酷い。ワシントン・ポーシリーズ並みとは言わないが、章立てが短いのでサクサク読めるのだが、序盤の後、中盤までが辛かった。。。
アンナは目を覚ますのか、本当にアンナが友人を殺したのか、大きくこの2点が肝だが、この辺りがわかってくる後半の展開は面白い。
ただ、帯に描かれるように今年ぶっちぎりの衝撃作かと言われると、そんなことはないだろうと。途中なかなか驚かされたが、ラストは割と予感しやすい。期待値が高かった分、少し残念。