あらすじ
かつてローマ文明を支えたラテン語の生命力は、二千年経った現在でも衰えていない。ラテン語は、生物学などの学問やキリスト教に使われるとともに、イタリア語やフランス語、スペイン語などをも生み出した。さらに、その言語構造が持つ普遍性ゆえに、英語や日本語にも影響を与えている。身近な言葉や箴言、いまも残る碑文などの豊富な例をひきながら、ラテン語の特徴やその変遷、ラテン文学のエッセンスを楽しく語る。
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Posted by ブクログ
bitが、binary digitの略で、
binaryが、ラテン語のbinarius(2の)という意味で、
digitが、ラテン語のdigitus(指)という意味からきているとのこと。
ラテン系の言語には、
フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ルーマニア語、カタロニア語などがある。
英語も、一部の用語がフランス語から来ているものがあるので、ラテン語祖先の単語も多い。
ラテン語を理解するには、ギリシャ語、エトルリア語も勉強するとよいという。
いろいろ勉強になる本です。
ラテン語最古の資料が、1871年に発見された黄金の留め金とのこと。
写真付きだ。前7世紀の作らしい。ただし、真贋論争があるとのこと。
前7世紀のぶどう酒の壷もあるらしい。こちらは写真がないのが残念。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
かつてローマ文明を支えたラテン語の生命力は、二千年経った現在でも衰えていない。
ラテン語は、生物学などの学問やキリスト教で使われるとともに、イタリア語やフランス語、スペイン語などをも生み出した。
さらに、その言語構造が持つ普遍性ゆえに、英語や日本語にも影響を与えている。
身近な言葉や箴言、いまも残る碑文などの豊富な例をひきながら、ラテン語の特徴やその変遷、ラテン文学のエッセンスを楽しく語る。
[ 目次 ]
ラテン語と現代
世界のなかのラテン語
ラテン語文法概説
拡大するラテン語
ラテン語と文学
黄金時代の文学者
白銀時代の文学者
ラテン語の言葉あれこれ
変わりゆくラテン語
ラテン語はいかに生き延びたか
中世ラテン語
その後のラテン語
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
ラテン語を学び始めたのでその魅力を知るために読書。現代でも英語を中心に日本語にまで多大な影響を与えているラテン語。この本の中で紹介されているたくさんの英単語の語源を知るとラテン語の凄さも分かってくる。ラテン語の子孫はスペイン語、フランス語、イタリア語等のロマンス語派なのだがイングランドは一時期フランス語圏の民族に支配されていたためラテン語の影響が見られる。
古代ローマについてもかなり詳しく語られている。ただ歴史的な知識が少ないため吸収率はいまいちだった。カエサルは名前は知っているけど何をした人なのか詳しく知らなかったし。ギリシャの方がローマより文化では優れていたことが以外だった。ただ一貫して紀元前の世界観がうまく想像できないのが痛かった。
特にラテン語文学の歴史の章はほとんど頭に入らなかった。知ってもあまり役に立たなそうだし。情報量が多過ぎてまとめきれていない感じがする。もっと厳選したほうが分かりやすくなったのではないか。
一番のポイントは「ラテン語は確固とした形式と意味の関係の論理性をもった言語である」ということ。