あらすじ
イチローの試合を見るため、ヤンキー・スタジアムでのナイター初観戦。ヨン様の姿を見ようとトライしたパチンコ。ハワイでのナンパ……トットちゃんの周りには、面白エピソードが溢れている。一方、多くの人を見送った。渥美清、久世光彦、森茉莉、赤塚不二夫らとの想い出。『窓ぎわのトットちゃん』に書けなかった秘密、ユニセフの活動で出会った子どもたちへの願いを綴るエッセイ。(解説・笹本恒子)
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Posted by ブクログ
窓際のトットちゃんの頃から、ユニセフ親善大使の頃まで。
黒柳さんの人生の様々な場面が切り取られてて、
彼女の豊かな人生から、沢山のメッセ−ジがある。
するめ、というエピソードがある。
戦争に出兵する軍人さんの見送りをすると周りの人に配られる、そのするめが欲しくて、何回も見送りにいったトットちゃん。
その頃は意味もわからなかったけど、大人になってから、
自分はするめが欲しいままに、戦争に加担していたんじゃないかって、ずっと胸を痛めていた。
その話を聞いた戦争体験者から、「あのときの気持ちを忘れないでいてくれてありがとう」と言われて、少し許された気持ちになった、と。
戦争は、全ての年代の人を、傷つける。
何十年も。
私も知らず知らずに、何かに加担しているのではないか?
という気持ちになった。
原発も、日本の社会も、このままでよいのかと…。
他にも沢山の友人との話や、アフリカの話等、色々。
どれかこれか、誰にでも響くエピソードがあると思います。