【感想・ネタバレ】静電気と、未夜子の無意識。のレビュー

あらすじ

未夜子は、大学のキャンパスで、いつも天文学書を読んでいる風変わ りな男の子・亘に出会う。それまで恋人は顔で選び、格好いい男の子とばかり交遊してきた未夜子だったが、亘に出会ったことで、人生が激変してしまう。亘のことが気になって仕方のない未夜子は、追いかけて追いかけて、亘の部屋まで乗り込むものの、いつまでたっても彼女とし ては認めてもらえず――。美人なのに不幸な未夜子の恋の行く末やいかに。本書を読んだ全国の女子大生から、「恋がしたい」の声が続々到着!! 25歳新鋭のデビュー小説。

※文庫版とは一部内容が異なります。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

とてもとても,恋愛だった。
愛、というより、恋愛。

未夜子は可愛くて男の子から引くて数多。好きですと言われて断るより、OKするほうが楽だから9人とお付き合いしてた。名前を間違えないように全員を「君」と呼ぶ。そして9人には「秘密の恋」として、他言無用にしていた。そんなことだからもちろん,女の子には嫌われる。友だちはひとり、イケメンだけど心は乙女の睦っちゃん。睦ちゃんは「好きな人に好きといえない」という。
大学でイケメンに囲まれてる時に見つけた男の子に夢中になる。彼はイケメンではなく、むしろ変。
眼鏡をかけて英語の教科書を見ながら歩いてぶつぶついい、頭にはふりかけぐらい桜の花びらが乗っかってた。翌日彼のリュックに「亘」と書いてあったので名前を知った。とてもダサい格好で教科書に顔を埋めるようにして歩いていた。
3ヶ月ほと観察して、彼を追い履修してない授業まで受け、終わってから「メールアドレス教えてください」と声をかけたが「ヤダ」と返ってきた。電話番号もダメ。でも住所は教えてくれた。
プリント書いたその文字すら、特別になった。
夜、家を訪ねていく。「何しにきたの?」「エッチしにきた」「そっか」
それからその部屋で11回エッチした。でも、無理矢理連れ出した夏祭りの夜、金魚掬いをしている間に亘は消えた。生き物が嫌いだと言ってたから?
それとも、少し前に電話で引っ越すと明るく話をしていた相手がいるから?
電話もメールも返ってこない。新しい家も教えてくれない。未夜子のまえから渡るがいなくなった。

短大を卒業して会社に入ったら、やっぱり男子社員にチヤホヤされて女子社員にはハブられた。でもいい。
未夜子の中にはまだずっと、亘がいて、亘しかいない。誰とでも寝る女だったけど、亘としてからはだれともしなかった。
お盆休みに帰ることにする。あの日の金魚は亘をなくしたショックで餌も与えずすぐに死んだ。名前もつけなかった。土に埋めたけど、掘り起こして川に返してあげた。その金魚のお墓参りをしようと(タテマエ)

地元で亘に似た人がいた。よく見たら全然違うのに、目だけがそっくりだった。彼は亘の兄で、11回エッチしたあの亘のアパートに住んでるらしい。
亘じゃないけど、亘と同じ目に映りたい。すっかりあの時と違う部屋で、亘の目に・・で、兄の洋とエッチした。ずっと皮膚と皮膚が擦れ合ってるエッチだった。
夏祭りに行こうと誘われて嫌だった。そこで亘はいなくなったから。でも行ってみた。
群衆のなか、花火に照らされた人々のなかに亘がいた。発作のように過呼吸になる。洋がびっくりして発作を止めようとキスをされた。でも,目は亘を見ていた。亘は「ヤメトケ」唇が動いた。
亘の横に女の子がいた。彼女?そこに行きたい。亘、亘!!ほんとに夢じゃない?
洋が亘に「未夜子と付き合ってたの?」「まあそうだね」
亘の中であこ数日間は付き合ってることになってたの?!

夜中、亘からメールが来た。「イマカラデテコラレル?」ずっと入ってなかったお風呂に入って、髪も洗って、慌てて部屋を出た。亘は昔と変わらず5分前にはきた。亘は宇宙人が好き。だからさっきの女の子は宇宙人じゃなかったから別れた。「未夜子が宇宙人だったら好きになる?」「なるね!」

そんな夜のことが夢のようだった。
洋に亘にあってたのかと聞かれても「分からない」と答えるほどに自信はなかった。亘はやめとけと言われたけどそういう事じゃない。

亘はまた夜中にメールで呼び出して、ラーメンを一緒に食べた。

お盆休みはおわる。
ようやく金魚たちのお墓参りで、引っ越して会えなかった睦ちゃんと再会した!睦ちゃんの横には彼女が!!
彼女にはひとまず返ってもらって、二人で学校のいつもの場所にいく。睦ちゃんは相変わらず「本当に好きな人には、好きといえないんだよ」と言っていた。
一回ぐらい睦ちゃんとちゃんと付き合えばよかった。でも,今も連絡先は交換しない。年をとってお互い一人で,必要になれば,また会える気がする。

亘から夜中の呼び出しがあった。洋が寝てる隙にトランクごと持ち出す。もうこの部屋には戻らない。
夏祭りで別れ際に「未夜子」の名前の意味を考えててと言った答えをくれた。「未来の夜」。未を未来と言ってくれた人は初めてで嬉しかった。
「未夜子、亘のことがめちゃくちゃ好きなんだ」
でも、未夜子は亘にとって雷にはなれなかった。未夜子にとって亘はいつまでも雷。それしか見えなくなるもの。
「ねえ亘,エッチしたい」
「ヤダ」





って話でした(オチまで書いたw)

この終わり方がねーとてもいいんだもん。書いちゃったよ。
多くの,特に少女漫画とかBLとか女子が好むエッチしてハッピーエンドじゃない世界。その行為にそんなに意味がない。意味がない人とするからね。
与えておけばいいんでしょ?的なやつ。
よくない感覚だけど、そのほうが生々しくて今っぽい感じがする。
容姿に恵まれてるからこその,生きにくさ。いや、未夜行は生きにくいとも感じてないか。

同じ世界に未夜子がいたら,私も好きにはなれないだろうなーと思う。
ただ,未夜子の亘くんへの想いの強さに胸が締め付けられる。会えなくても,大好きで、ずっと心の中にいる人。きっと亘くんは忘れてるだろうけど、私の中にはずっといる、
そんな恋、懐かしいなぁ

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2025年10月04日

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