あらすじ
最高。何度も何度も読んだ。この小説を読み直すためにだけでも、十年先まできっと生きていたい。ーー斎藤真理子
『続きと始まり』『百年と一日』が話題の柴崎友香による全く新しい「探偵小説」
「世界探偵委員会連盟」に所属する「わたし」は、ある日突然、探偵事務所兼自宅の部屋に帰れなくなった。
急な坂ばかりの街、雨でも傘を差さない街、夜にならない夏の街、太陽と砂の街、雨季の始まりの暑い街、そして「あの街」の空港で……「帰れない探偵」が激動する世界を駆け巡る。
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Posted by ブクログ
主人公の性別が女だということが見落としてただけかもしれないけど、最後の友人のシーンで分かった。その他も何も具体的なことが分からない世界観でその分からなさを味わうような小説だったと感じる。少し「モモ」を読んでるような気持ちになった。
最後の歌の歌詞もそうだけど、自分が今ここにいるということは確かで、それを色んな視点から捉えることはどんどん自分がどこへ向かうかどういう状況か分からなくなっていくのかもしれない。また読み返したら感じることが違うかもと思う物語だった。
Posted by ブクログ
「世界探偵委員会連盟」に所属する「わたし」は、ある日突然、探偵事務所兼自宅の部屋に帰れなくなった。
「探偵小説」って頭で読み始めたら最初は正直微妙な感じがしてしまったけど、読んでいくうちにハマっていく。なんだかとても良い雰囲気で最終的にはすごく好みでした。他の作品も買ってこよう。
Posted by ブクログ
★3.0
う~ん、難しいというか雲を掴むような感覚になる1冊だった
純文学といえば純文学なんだろうけど、著者の頭の中をそのまま書いて
読み手に伝えるための要素を放棄したようなそんな感想を抱いちゃった。
なんとなくこういうことを言いたいのか風刺したいのか
みたいな箇所があったり音楽という大事なテーマみたいに扱われているところまでは
読み取れるが、その音楽がどういうことを伝えたいのか全くわからなかった
純文学って解釈が分かれるよねってイメージがあるけど、読んだ人ほとんどが
しっかりとした解釈を持てなかったのではないかな…難しいといえば難しい
Posted by ブクログ
柴崎友香さんのエッセイを読み、どんな文章を書かれる方なのか興味があって読みました。
結果、とても好きでした。
今から10年後の話、というのも面白かった。
寝る前に少しづつ読み進めるのにちょうど良かったです。
途中、現実の世界にも通じるような描写が現れて、これは現実なのかな、物語なのかな、とよく分からなくなる感じも好きでした。
結局、今私が見てる世界もそうだよな、と思ったり…本当に現実世界として実在してるのかどうかなんて分からない、見ようとしてることしか見れないよな、など考えながら読んでました。
データで管理される世界も、もう少し先の未来という感じで、というかもう起こってることですかね。昔からの話す言葉と音楽やリズム、遺伝子というか染みついたものって消えずに残ってるよなーとか、
やっぱりそこに動かされる何かがあるよな、そことの対比というか、そこら辺も面白かったです。言語化がうまくできてないですが…
帰れない探偵というのも物理的にも帰れない、自分の気持ちというか自分を創り出してきたものを忘れてしまうとか、そういう意味の帰れないもあるのかな?最後言われるがまま、何のためにやってるか分からないまま、指示通り動くところの苦痛感とか、今までの依頼での主人公の心情との違いもそういうことかな、と。そしたら、最後は物理的にもアイデンティティというかそういう意味でも自分を取り戻す瞬間になったのかな、そういうことなのかなと今書きながら思いました。
私はやっぱり余白が多いというか、読んだあと色々こうだったのかな、とか考えられる話が好きみたいです。
1回では少し理解できてないかもしれないです。
もう1回読みたいなと思います。