あらすじ
ビジネスホテルに宿泊した男は、隣室からの壁を叩く音に辟易しながら奇妙な夢を見た。
しかし翌朝、客室係に聞くと、隣の705号室は使用を禁止しており、宿泊者はいなかったという。
別の日、希死念慮を抱えるデリヘル嬢が同じホテルに行くと、引き寄せられるように705号室に辿り着き……。
705号室が引き起こす惨劇は、どのような着地を迎えるのか。禁断のホテルホラー、新装版で復活!
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Posted by ブクログ
2025.08.10 (日)
人生で、この部屋なんか…嫌な感じ…って感じたことがある人は、ゾワゾワが止まらないと思う
わたしは中学と高校の修学旅行で感じた気味悪さを思い出した……
初めて、嫌な感じがして夜に読めなかった…
怖かった……こんな季節だっていうのに、指先が冷たい……最後の最後、あとがきまで怖い…なんならあとがきが本編で、それまではただの序章に過ぎないような……怖い………!面白かったけど、怖かった…全身鳥肌が止まらないまま、恐怖で笑いながら読み終えた……
これから部屋番号あるホテルで、カラオケで、ふと思い出してここがそうかも、と怖くなっちゃうわ……
Posted by ブクログ
前半は、登場人物たちのそれぞれの視点からこのホテルとの関わりや、生い立ちなどが語られる。
正直冗長過ぎやしないか?と思われたが、後半は一気に物語が動きだし、背景が明らかになった瞬間、ゾッとする。
本来は誰にも知られることのない、頭の中にふと思った考えまでもが恐ろしい結果に繋がっていくなんて、もう、どうしたらいいの!?
最後の最後まで不気味でした。
Posted by ブクログ
ホテル側にしてみれば迷惑極まりない話だなとは思った。
発端を持ち込んだ人は元旅館の人間とはいえ、ある意味とばっちりでは。
それで従業員もお客様も巻き込んでの騒動になっていて気の毒に思えた。
様々な人たちの視点から語られる705室に関わるホラー話。
それぞれの人間の話が妙に生々しく、そんなところまで語らんでもと思える部分まで赤裸々に書かれているので、705室の謎はどうなったと思うことも。
一人称で書かれているところはよかったのだが、三人称のところは一文が異様に長い時があり(何なら何行にも渡る一段落がまるっと一文だったり)読みにくいところも。
もう少し細かく切って欲しかったなあ……ホラー的怖さや705室の謎より書き方の方が気になった。
Posted by ブクログ
706号室に泊まった男は金縛りにあったり705号室からの騒音を感じるが、朝確認すると誰も泊まってないとのことだった。
清掃員の女性も705号室は昔から倉庫だったことを知っているが、この度客室にすると聞いて嫌な予感がしている。(ってか10年で2人が自殺してるホテルって普通なのか?)
デリヘル嬢は805号室で仕事をした後、705号室に立ち寄って、部屋の中から伸びてきた手によって部屋に引き込まれる。
そして施設係の山田が、705号室の改装中に竹筒を壁の中から発見し狂う。デリヘル嬢を引き込んで殺したのも、音を立てていたのも山田だった。
デリヘル嬢の送迎係が705号室に電気がつくのを見てたり、部屋でデリヘル嬢のブローチを見つける。支配人に連絡する。
支配人は先代の支配人や先先代の支配人を訪ね、705号室はなぜ使われて無かったのかを知る。17年ほど前に教授が長いこと研究のために泊まっていた。そして近隣の神社で不審死する。
その教授(ではなさそう)の書いた手記を元支配人が持っており、現支配人が見る。そして竹筒が発掘されてたことを知り、デリヘル送迎と手を組んでホテルに戻る。狐に憑かれた山田とバトルし、山田が飛び降りて、閉幕する。最後、ホテルフロント係の女の子が竹筒を持っている…