【感想・ネタバレ】粒と棘のレビュー

あらすじ

ある男は、上海から空輸されたダイヤモンドの行方をめぐって追手から逃げる――飛行士として空を駆けた日々に思いを馳せながら。ある少年は、みずからと似た境遇の浮浪児を集めて地方の農家に身売りする――それが彼らにとっての幸福に違いないと信じながら。ある女は、紙芝居の出版社で働く傍ら許婚とともに義兄の帰りを待ち続ける――父のいなくなったこの国で自由とは何か悩みながら。一九四五年、第二次世界大戦の終結とともに被占領国となった日本の状況は一変した。あらゆるものを失い、時に犯罪に手を染めてもなお、生きるために人々はもがく。惨めにも、時に気高く。占領と復興の十年を駆け抜けた名もなき人々の生を描破する珠玉の六編。/【目次】幽霊とダイヤモンド/少年の街/手紙/軍人の娘/幸運な男/何度でも

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Posted by ブクログ

ネタバレ

戦後80年。
家族も尊厳も失い、犯罪に手を染め、惨めで理不尽なことが襲いかかかる中、それでも懸命に生きる人々の群像劇。

戦後の無法地帯となった日本で生き抜くこと、様々な組織が暗躍し、まさに闇。
想像しただけで恐ろしい。

しかし、そうやって生き抜いてきた先人達がいたからこそ、今の日本があるのであり、過去から現代と、まさに地続きになっていることを忘れてはならない。


最後のストーリーは、あの人とあの人がモデルなのかな?



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2025年10月23日

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