あらすじ
東出祐一郎のオリジナル小説デビュー作!
「わずか四時間の、しかしあまりにも濃密な疾走感。一頁目からラストまで息つく間さえないほどに」
「Fate/stay night」の奈須きのこも大絶賛した痛快デスレース・アクション大傑作! 何もかもが平凡な少年。だが誰にでも一つくらいは取り得がある。彼の場合はそれが「殺人」だった――。東欧小国で修学旅行中のバスが拉致された。犯行グループは財閥の好事家たちによる「狩猟クラブ」。GPSを埋め込まれ、廃墟の街を逃げまどう生徒たち。「人間狩り」のゲームが始まる。しかしその時、誰も予期せぬトラブルが起こった。赤神楼樹の才能が、極限状況下で開花してしまったのだ。赤神の鎖が解かれる……逆転するゲーム。ゲームをさらに盛り上げるため、続々と放たれる娯楽提供者……ガスマスクを着用した毒薬使いの黒ドレスの女。ホッケーマスクのシリアルキラー。無惨に散る「ケモノ」は、果たしてどっちだ――?
「Bullet Butlers」「エヴォリミット」で知られるゲームメーカーpropellerの東出祐一郎、オリジナル小説デビュー作! イラストはGAINAXの「天元突破グレンラガン施線幻視行」を担当した品川宏樹。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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Posted by ブクログ
最近読んだ中では一番好きな作品。
主人公のはんぱない強さ、無双っぷりが好み。
これぞ求めていたものって感じでした。
主人公なりの守りたいものもあるし、失いたくなかった日常っていうのと
冷徹に殺していくさまの対照的なところ。
どんどんのめりこんで、いっきに読んだ。
中だるみもなくて私はすばらしい作品に出会えたなーと思ってます。
Posted by ブクログ
「修学旅行中にバスごと拉致された高校生達は、人間狩りの獲物にされるが、その中で一人、少年は戦い生き延びる才能に目覚める」というようなお話。
特になにか鍛えているわけでもないのだけれども、極限状態に陥ったときに特別な能力に目覚めて、絶体絶命の危地を脱していく。まあなんというか、バトル漫画を見て、少年が「実は自分にも平和な日常では埋没している才能が・・・」などと夢想する夢を、これでもかと書きなぐったようなお話で、実はかなり面白かった。
いやまあ、私も妄想がちな少年でしたし。
現実には才能があってなおかつ鍛えている人に勝る天才などなかなかないとは思うけれど、分かりやすい少年の夢「世界最強」に届くというのは興奮するものがある。そのような意味で、非常にストレートな作品だと思う。