あらすじ
過ちを犯さない人間はいない。だからこそ愛することはゆるすこと。永遠の愛のテーマ。
牧師の家に育った奈緒美は高校卒業後、友人・京子の兄、良一から求婚される。やんちゃな面を持つ良一に奈緒美は惹かれていくが、良一の人間性に不安を感じ取った両親は反対する。一方、奈緒美の高校時代の担任で、良一の女性遍歴を知る竹山もまた、奈緒美への密かな思いを抱くだけに祝福することができなかった。周囲の声に反発する奈緒美は函館に帰る良一を送りに行き、そのまま結婚生活を始めてしまう。だが、そのわずか数か月後には、良一の冷酷な面を知ることになるのだった。
「三浦綾子電子全集」付録として、 夫・三浦光世氏による「創作秘話」などを収録!
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Posted by ブクログ
愛とはなにかが知りたくて読んだ。
愛とはゆるすこと、ゆるしつづけること。
毎日お酒を飲んで酔っ払って、たまに暴力を振るって、不倫までする夫に、いろんな配慮をして申し訳ないという気持ちが持てる奈緒実は美しく素敵だと思った。
確かにそれでも一緒にいる、いようと努力をするというのは愛なのかも。人それぞれいろんな愛があるだろうから、どんな種類の愛なのかはさておき。
でも友達に良一のような夫がいたら絶対に離婚してほしいし、例えば殺されても愛があったからよかったのと思えるのか?どこまでが愛でゆるせる範囲なのか?
良一がたまたま亡くなっていなかったら、出かける間際の会話があんな冷ややかじゃなかったら、本当に奈緒実は心からゆるせただろうか。とか思ってしまう。
美しいお話でずっと童話を読んでいるようなときめきがあった。
迷ったときはお父さんの言葉を聞きたくなりそう。
Posted by ブクログ
23歳の今。
この本に出会って本当に良かったと思いました。
良一に惹かれて結ばれた後、後悔する気持ちのやり場の無さ。とても感情移入しました。
そして奈緒美の両親の温かさ。
愛とは何かを深く学びました。
どんな境遇に立っても人を裁くのではなく、許して生きていく。
この本からとても難しい人生の課題を与えられました。
人生のバイブルにします。
Posted by ブクログ
クズはクズ。一生治らない病気の様なものだなぁ〜
というのが第一印象。
ページをめくる度、期待通りに良一がクズすぎた。
ただのクズ。
親の言う事に間違いはない。
ってのも実感した。
登場人物が限られているので、読みやすく分かりやすく面白かった。
男女のいざこざは、今も昔も変わらないんだなあ。
最近の小説は時系列がごちゃごちゃしてたり、一人称が別人だったりと複雑すぎて難しいから、こういうシンプルな流れの小説が好き。
Posted by ブクログ
三浦綾子さん大好きです。私は無宗教で、ここまで人を許すことはできませんが、なんとなく気持ちはわかりますね。しかし良一はひどい男だな、これが例えば会心しなかったり、絵を描く人ではなかったらどうだったのでしょう。人間関係が狭い話ですが、奈緒実よお父さんの言うことを聞け!竹山もっと積極的に!などもどかしい思いをしながら楽しく読めました。
Posted by ブクログ
不覚にも悲しくなった。こんなどうしようもないクズな男でもいざ死んでしまうと悲しいものだ。
牧師さんも中々ヤバイ奴だった(´゚д゚`)そうか、犯した罪の赦しが欲しくて牧師になるんだもんな。
"愛するということは赦すこと"。。。。難しい。私には愛することはまだ難しいわ。
皆がキリスト教徒になれば弁護士もいらないし犯罪も裁かれない世の中になるのか?(´・ω・`)??無理だよね。
Posted by ブクログ
心が洗われる。
美しい日本語を話す機会はなかなか無いが、こんなふうに自然に喋れたらステキ。
三浦綾子の本の一貫したテーマ、許すこと、赦すことは、なんと深く難しいことなんだろう…。
古い本だけど、やはりいい。
Posted by ブクログ
聖書読んでるみたい?(聖書読んだことないですが・・)
な感じ。ゆるすとは、愛とは。
あらためて今読むと、時代を感じます。いろいろ理不尽なことも多く、自由に恋愛も結婚も出来なかった時代。自分でどこかで理不尽を受け入れる手段の宗教感。
生きていくって辛かったり、理不尽だったり、昔も今も変わらないようで、やっぱり昔のほうが生きにくかった、自由が少なかったのだろうなと感じました。
物語の中ではゆるしすぎに感じました。ゆるし、愛せば・・・。聖書で説いてるならそういうものと思いますが、物語だと御伽噺みたいに感じてしまいました。
心の持ちようはそうありたいですけどね^^
Posted by ブクログ
読みやすかったです。
許すとは、愛するとは、生きるとは、
考えさせられました。
むかーし、塩狩峠を読みましたが、
もうすっかり話を忘れているので
再読しようと思いました。
Posted by ブクログ
愛するとは何度も何度も許し続けることである。
人生とは選択である。
小説を通してそれを伝える。
他の人に対しては忍耐深く寛大であれ。あなたも他人が耐え忍ばねばならぬようなものを事実において多く持っているからである、とイミタチオ・クリスチに書いてある。誰も自分の姿には気付かない。人を理解するためには自分自身を先ず正しく理解しなければならない。自分を知ることが人を愛するはじめだ。
そして、最後の章で言う。人間はまことに過失を犯さなければ生きてゆけない存在である故に、われわれは、ただ神と人とにゆるして頂かなければ生きてゆけない者なのであります。
Posted by ブクログ
またまた、初挑戦の作者さんの本です。
大分前にこの作者さんの原作の小説がドラマ化して、流行ったんだよって親に聞かされていて(それはこの本じゃなかったんだけど)、それがどろどろの小説だったので、この作者さんはどろどろの小説を書く人ってイメージを持ってたんですけど……読んでみた感想は。
まあ、間違ってなかったかな、と。
運命は複雑に絡んでいて。
誰かが、誰かのことを好きで。
でも、誰かも誰かのことが好きで。
誰かはどっちか選べないで……
というどろどろっぷり。
それでもやっぱり人間は他人がいて初めて生きれる生き物だから、だからああだこうだって言えないんだろうなって思います。
結局、誰も幸せになれないラストだったけど、現実ってこんなもんっていうのには複雑すぎて、でもこうじゃない! と言い切れる程何かがあるものではない。
誰かが誰かを忘れないとうまくいかないけれど、手に入らなかった物程、手の中で重くなるんだよね。つらいな。