あらすじ
2006年5月に映画化された、篠原千絵が描く長編ホラー!!
修学旅行中のバス転落事故でたった一人生き残った二階堂六花。彼女が助かった理由、それは単なる幸運ではなかった―。体調が回復した彼女を信じられない出来事が次々と襲う!!水の中から現れたもう一人のリッカとの出会いが六花の新たな運命の扉を開くが!?
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Posted by ブクログ
篠原先生の作品はやっぱり面白い!
途中で飽きることなく最後まで読めます。
ストーリーもキャラクターも作りこまれてて好きです。
今回は主人公の六花より立花の方に感情移入しちゃいました。特にラスト。
黒龍に止めを刺した立花の心情を考えると、はじめは憎しみだけがあったのかと思ったけど、直前で白龍に黒龍が生き返る可能性をたずねているあたり、最後まで愛しい気持ちは残っていたんだなって思いました。
きっと立花は黒龍に止めを刺すことで、愛しい人に愛されることもなく、何百年と生き続けてきた自分の人生に存在意義を持たせたんだと思います。
立花は種を呑み続けるのかな?
黒龍が白龍みたいに人として生まれ変わって、立花と結ばれればいいな~と妄想してみました。
そこまで面白くはなかった。
篠原千絵先生の漫画は蒼の封印を初読みしてから大好きになり、闇のパープル・アイと読んで来たのですが…これは途中からいまいちでした。
ただ絵は相変わらず綺麗です。
最初、出水は寿命を延ばす種を飲ませた六花を恋的に執拗に狙っているけど、その前に出水に出会ったもう一人の立夏の方も昔に人柱にされそうな時に種を飲まされて生かされた事で出水を愛している…という位置なので、これでは出水に全く愛されていない立夏の方が不憫に思えてしまいます。
一応、一巻を見るに出水と立夏は肉体関係ではあるようですが出水は立夏をいつも見ておらず愛してもいないらしいので…そのせいで、何の為にわたくしは助けられたの?と彼女が後半に苦悩する事になってしまうので、尚更この漫画の方では主人公の六花よりも敵の立夏の方に境遇や立場共に同情してしまいました。
そもそも天を二分してきた白龍とバトルする為に六花や立夏の前にも出水には沢山のリッカがいたらしいですが、立夏含めどれも本物のリッカではなかったとも言っていたので…わざわざ白龍の為だけに様々なリッカを犠牲にしているのですから、正直身勝手な男だなとも思えますね。
篠原先生にしては珍しく、最初は敵をヒロインとくっつかせたかったみたいなのに途中から敵をライバルとバトルさせて終わりかった感じでよく分からない展開漫画になってましたね。