あらすじ
その日、女子高生・スー(時任好子)の目には、黒い雪が舞っているのが映っていた。同日午後、友人のキリコ、ミキとともに、叔父・正午が住むマンションを訪ねたスーは、そこで大地震に襲われた。地震の最中、スーと正午は、マンションを黒い津波が飲み込むのを目撃した!揺れがおさまった後、スーたちがいるフロアは黒い水に浸され、人々は軟禁状態に…そして、スーたちを衝撃的な出来事が、次から次へと待ち受けていた!全地球震撼の超常SFパニック・ストーリー第1集!!
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Posted by ブクログ
“時間”をテーマに扱っているSFは数あれど、この作品はその“時間”が、“黒い
水”という特徴的な表現になっています。
“黒い水”は万物に時間を与えながら街から街へ移動し、生命は歳をとり死んでゆ
くが、何らかの理由で“時間”が見える人間は、それから逃げることで、歳をとら
ずに生き続けることができるそう。私たちは知らないうちに“黒い水”に浸かって
いるということですね!
主人公スーとマンション最上階の住人たち、そして屋上に潜んでいた、何百年も
“時間”から逃げ回っている子ども達が、過去や未来に(なぜかマンションごと)
タイムスリップするお話です。どうやらこの子ども達が物語のキーになってくる
ようです。
スーたちは自分たちがいた時代に戻るため、子ども達はそれぞれの目的を果たす
ため、協力したり争ったりしながら、生き残り合戦を繰り広げてゆきます。
巨大昆虫と戦ったり、戦国武将と戦をしたりと、バトルシーンも豊富。異常な状
況下で、登場人物たちが、いかに恐怖や葛藤を乗り越えるか、自分の保身に走る
か仲間を助けるか、厳しい選択を迫られる場面が何度も訪れます。さまざまな危
機に直面して、強く成長したり、臆病になったり、どんどん変化してゆく心のよ
うすに注目です。
現実ではへタレ、ゲームの世界では最強のおじさん。終始ビビリながらも、ここ
ぞで男と大人の意地をちら見せするそんなおじさんがお気に入りです。
まだまだ物語りは途中なので、ここからの展開に期待☆です!
ハラハラドキドキミステリー&サバイバルアクション的なものが読みたい方にオ
ススメです!
Posted by ブクログ
黒い水の不気味な描き方が良い。
それが時間であり、時間を与えられることで生命が死んでいく
という解釈も面白かった。
マンションの最上階だけが時間の波から逃れられ
2059年に飛ばされてしまうというのは漂流教室を連想した。
サバイバルになるのか、どうやって元の世界に戻るのかという話になるのだろうか。
スケール感に内容が追い付いてい
冒頭からかなりのスケール感。
「よいこ」や「格闘美神 武龍」でおなじみの作者石川優吾の作画は安定しており、特に女の子は非常にかわいい。
無駄にかわいすぎるとも言えるほど。
で、肝心のストーリーだが、話を膨らませすぎてついていけていないという感じ。
取り合えず無料の4巻まで読んだが、基本設定が理解しづらく、また矛盾も感じる。
黒い水が見える、見えないで騒いでいたが、当初普通の人も含め、全員が見えていたじゃない、とか。
この先のストーリーもコッソリ調べたが、これまた話を膨らませすぎているような感じ。
一方で、上にも書いたが女の子が無駄にかわいすぎ、それがマンガとしては盛り上げている一方、作品としてはどうかと思う。
体中傷だらけだったはずなのにキレイに消えていたり、状況から無駄にかわいすぎる服を着ていたり…。
という事で、煮詰めがいろいろ甘い作品だと感じた。
基本の構想自体は面白いんだけどなあ。