あらすじ
文学は、私たちの人生や社会に対して、どんな意味があるのだろうか。──
人間の生を真摯に見つめ、現代の問題群に挑み続ける小説家が、文学の力を根源から問う。大江健三郎、瀬戸内寂聴ら、先人たちの文業にも触れながら、芸術や社会へと多岐にわたる自らの思考の軌跡をたどり、読者を新たな視座へと誘う。
『ある男』『本心』『富士山』を執筆しながら、平野啓一郎は何を考えていたのか。創作と時代を映すエッセイ・批評集成。
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Posted by ブクログ
秀作。
読む度に作者の見識の高さを感じさせられる。
戦争についての内容が多い。作者は戦争を体験した世代でないのを踏まえながら。
森鷗外の良さは分からない。三島由紀夫は凄い作家だと思う。
分人は面白い発想。人は場面毎に色々な顔を持つが全てその人なのだと。なるほどと思わされた。それでいいんだと。
Posted by ブクログ
大好きな平野さんの新書です。
大分前に読み終えていたのだけど、ちょっと私には難しくてレビューの下書きだけしてほってました。
読んだ事の無い本の例がたくさん出ていて、そのあたりの理解が出来なかったのだけれど・・・
文学は直接的な実用性というよりは、異なる価値観を理解する助けだったり、他者への想像力を育む力だったり、社会的共感や自分の力で考えること、自分の考えを深めることなどが出来るようになったり、歴史的背景を学べたりもするものだと、私は受け取りました。
そもそも「役に立つか」という問いは現代っぽいけど文学には合わないですね。。
その他の章は、亡くなられた大江健三郎さんや瀬戸内寂聴さんなどへの追悼やエッセイでした。
悲しみが伝わり、特に寂聴さんへの追悼は胸を打たれました。