あらすじ
長引く不況、リストラや就職難、リアルやネット上での人間関係……。この「生きづらい」時代を乗り越えるために、速読でも多読でもない、全く新しい"心を鍛える"方法論としての読書術を紹介する。
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Posted by ブクログ
著者の奥野宣之氏は相当な読書家です。そんな奥野氏だからこそ、読書を“気分が落ち込んだときの「処方せん」”と捉えて、読書の「効能」と「用法・用量」を説いています。不安を鎮めたり、前向きな気持ちにしたり、折れない心をつくったりする本とはどんな本なのかが、奥野氏の経験を元に語られています。そういう意味では単なる書評本とは違い、生きづらい現代で読書によっていかに強い心を作っていくかということが分かりやすく書かれています。私は、日頃から“読んだ本の冊数と種類よってその人間が出来ている。”と思っています。本をたくさん読んでいる人は知識が増えるだけでなく、精神的にも強くなれます。この本を是非読んで自分だけの読書の「処方せん」を手に入れて下さい。ゼッタイオススメな本です!
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チェック項目10箇所。本書のテーマ・・・心を強くする読書術。読書には他人の不幸に癒されるという役割がある。書評は楽しめる本や知識をつける本を選ぶためには使える。自己啓発書は栄養ドリンク。本でもノリは大事、アメリカの本は「おまえは必ずできる!」的な本が多い。子供向けの本でこっそり童心に返る。気が散らないように読書灯だけで読む。自分にとってちょうどいい書店を探す。あえて遅い交通手段を使うのは深呼吸に似ている。
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どんな本を読んでも「なんかちょっと違う……」という方に、是非お勧めしたいです。
自分にあった本は、自分で探すしかないわけですが、どうせなら、今よりももっと良い本を選びたい。そんなあなたにこの一冊。
読んだ後に、深呼吸できそうな本です。
Posted by ブクログ
「読書」とは、鎮静剤であり、気付け薬だ!という帯に惹かれ、読みました。筆者は、「本は、人と違って余計なことを言いません。人と違って、いつでも、どこでも、気が済むまで相手をしてくれる。最高のカウンセラーだと思っています。」と述べています。私も、その考えは共感できます。私の好きなミステリー作家である島田荘司の初期作に「異邦の騎士」「火刑の都市」があります。登場人物は必ずしもハッピーエンドになるとは限りませんが、さまざまな悩みを持ち、孤独を抱えている登場人物に対し、作者の温かな眼差しを感じるところがありました。当時は大学生で、ひきこもりがちになっていた自分にとっては、救いになりました。役に立つとか、ためになるとかではなく、心の拠り所になるような読書もありだと思いました。
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第五章の冒頭にある、思いを共有しようとすると、感動が陳腐化し、気持ちの純度が下がるという箇所が印象に残りました。作品の批評には客観的な言葉が必要だが、主観的な言葉でなければ自分の中には残らないそうです。考えさせられるテーマでした。
Posted by ブクログ
この著者の本は、なぜだか欠かさず読んでしまう。
その理由がこの本を読んでわかったような気がする。
自分で自分のことを「弱い」と思っているからだ。
その謙虚さに惹きつけられてしまうのだと思う。
「メンヘル文庫」「神棚」など、ネーミングも面白い。
[more]
(目次)
序章 生きづらい時代だから本を読む
第1章 不安をしずめる読書―鎮静剤
第2章 前向きな気持ちを起こす読書―気付け薬
第3章 折れない心を作るための読書―栄養剤
第4章 自分を取り戻すための読書―体質改善
第5章 もっとメンタルに効かせるための工夫
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人生で出会う様々なシーンで、本を伴侶に、本を指南役にと変える。
ただただ著者の読書量に脱帽。
僕は辛いときには本を手にすることができないたち。
これからは少し変わるだろうか。
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鎮静剤として不安をしずめる読書、着付け薬として前向きな気持ちを起こす読書、栄養剤として折れない心を作る読書、体質改善として自分を取り戻すための読書と上手く分けて納得して読めた。付箋、遅い列車とスーパー銭湯での読書が自身も好きで共感出来る。
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僕は好きです。こういう本。軽いタッチですが、たくさん読んでたくさんのことを考えている素晴らしい作者だと思います。本書で紹介されている、自分がまだ未読な作品にはあたってみたいと思います。
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本書は「どのように本を心の支えにしてゆくか」について、僕が体験的に学んできたことをまとめたものだ。〜あとがきより。
【メモ】
1.心を整えるためには、読み方だけでなく保管の仕方、つまり「蔵書」も意識的に、工夫を持ってやるべき(P.61)
2.本棚の中に「神棚」を作る。(P.93)
・尊敬する人=自分の理想
・わが師匠、憧れ、スーパースター
などのコーナーを作る。
3.読書ノートは主観的な言葉を書く。(P.173)
・主観が必要とされるのは、人の心を動かすとき(P.174)
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現代人(悩める人?)のこころに向けていろいろな効果的という意味が含まれて「処方せん」という標題のようである。
生きづらい時代がだから本を読む。
(目次から)
1不安を鎮める・鎮静剤。書評より、自分で選ぶノウハウ。古典派心を強くする。
2前向きな気持・気付け薬。冒険、自己啓発は栄養ドリンク。
3折れない心・栄養剤。人間関係、歴史。肉筆は作家の迫力あり。
4自分を取り戻す・体質改善。リセット、趣味、子供向け。
もっとメンタルに効かせるための工夫・常備薬
各章それぞれの題と説明は的を得ていると思うのだけれど、説得力に欠けるのではないか?
Posted by ブクログ
生きづらい時代だからこそ本を読みましょう。
不安を沈める読書(鎮静剤)。
前向きな気持ちを起こす読書(気付け薬)。
折れない心をつくるための読書(栄養剤)。
自分を取り戻すための読書(体質改善)。
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タイトルに惹かれて購入しました。
自分の苦手分野や興味のない本にはなかなか手がでませんが、「読まず嫌い」はよくないかもと思いました。ヘタなビジネス書や自己啓発本よりも伝記一冊読む方がはるかに効きそうだし、ちょっと値の張る写真集でも眺めることで気が休まるなら安いもの。「処方せん的」という意味がよく分かりました。
Posted by ブクログ
本とのいろんな付き合い方を提案している本。
心を強くするための読書とか。
この本で言及されているようなタイプの目的別に読書を考えたことがなかったので、ふーん、と参考にはなったかな。
印象に残ったのは、結婚して子供ができて予算が限られたので、たくさん本が買えなくなったという話が出てくるところ。
この著者の本、結構売れてたと思ったんだけど、それでもお金、厳しくなるのかーとちょっと意外感。
Posted by ブクログ
ノウハウや知識を増やすのではなく、心を癒す読書の方法について紹介されている。「癒す」と言う割には、難しめの本が多く紹介されているのが気になるけれど、まあ、そこは各個人の好みだから仕方ないか。。
Posted by ブクログ
読書に対する筆者の思い入れが詰まっています。
ただし処方箋的本は本人以外にはあまりためにならないようです。個人的な思い入れは他の人にとってはあまり意味をなさないものであり、自分の中にしまっておくべきことです。そのことは筆者も述べていますが、本との付き合い方はそれぞれだということで、そうなんだよなと思うのみ、あまりためにはならない内容です。