【感想・ネタバレ】陰謀史観のレビュー

あらすじ

誰が史実を曲解し、歴史を歪めるのか? そのトリックは? 動機は? 明治維新から日露戦争、田中義一上奏文、張作霖爆殺、第二次世界大戦、東京裁判や占領政策、9・11テロまで、あらゆる場面で顔を出す「陰謀史観」を徹底検証。またナチス、コミンテルン、CIAの諜報や、ユダヤなどの秘密結社、フリーメーソンと日本の関係も解明する。日本史に潜む「からくり」の謎に、現代史研究の第一人者が迫る渾身の論考。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

*寄付

昭和天皇に評された軍部 進むを知って退くを知らず

★戦争をくぐり抜けた日米両国は半世紀を超える強調と同盟の関係を維持してきた。それを対米従属とみなし、「甘えても怒られない」(怒ってくれない)のを承知の上で反発する論調は今後も絶えないだろう。むしろ懸念されるのは、アメリカが日本を捨てる時の到来かもしれない

検証 真珠湾の謎と真実

江藤淳 war guild論 米財団の給費で研究生活を送っている最中に米人教授から提供された材料を使って仕上げた 米議会がベトナム反戦運動のリーダー小田実(元フルブライト留学生)をやり玉に上げたのと違い、非難された形跡がない
日米関係にひそむ甘えの精神構造に早くから気付き、それを最大限利用 
江藤がGHQによる愚民化政策と見立てた検閲が早い段階で緩和されたのは日本人が進んで占領方針に同調したので、宣伝や教育はあまり必要でなくなったと判断したのかもしれない。だが江藤はそう考えていない

一人をだますより、多数の人間を騙すほうがやさしい ヘロドトス

陰謀説の嘘の著者であるアーロノビッチ 陰謀説が政治的敗者によって考案され、社会的弱者によって支持されてきたと観察する。敗者や弱者の挫折は自身の失敗のせいではなく、邪悪な陰謀者の悪巧みにうっかり乗せられてしまったせいにすれば、気が晴れるというもの。

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2012年05月28日

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