【感想・ネタバレ】スノードームの捨てかたのレビュー

あらすじ

10年後に思い出す。そんな日は突然やってくる。

『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『湯気を食べる』がロングヒット&話題沸騰!!

ままならない人生に巻き起こる、心ざわつく悲喜こもごも――。
エッセイで日常のシーンを鮮やかに切り取り掬い上げてきたくどうれいんが描く、風味絶佳な初の小説作品集。



「そうだ。この間、酔って穴掘ったんだよ」「穴?」「どこに」
高校時代からの三人の友情は、公園の穴に吸い寄せられてゆく。(「スノードームの捨てかた」)

「いいんだよ、バイキングって『ご自由に』って意味なんだから」
同じヨガ教室に通う美女・ようこさん。彼女の“秘密”を知った私は――。(「鰐のポーズ」)

「どういうことですか」「こういうことです」
別れた恋人との指輪の処分に迷うまみ子が出会った、しゃがみ込む男。(「川はおぼえている」)

「すみません相席いいですか」
美術館の監視係をするわたしに舞い込んだ恋の予感、のはずが……。(「背」)」

「なにか直してほしいところ聞きたい、時間つくるから、つくって」
――結婚目前の彼女からの不穏な質問。(「湯気」)

「あら、じゃあもう決定だ、正解だ、運命だ」
仕事を辞め、虚ろな毎日で見つけたのは、一枚の祖父の絵だった。(「いくつもの窓」)


思ってもみなかった。こんなに心ざわつく日がくるなんて。
くどうれいんが描く傑作6篇。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

くどうれいん先生の小説。これまでエッセイは読んだことがあるが小説は初。

「スノードームの捨て方」と「鰐のポーズ」での対比を感じた
恋愛をメインで話さないから上手くいってる友人関係と、興味ない恋愛や話せない恋愛をしているから昔の友人と会ってもつまらない人々
後者のほうが現実的だと感じるのは、自分の現状もそうだからかな

最後の「いくつもの窓」の話もとても素敵だった。
絵に自信を持って良い額縁をつけると、より絵は綺麗になる。というのは人間にも当てはまるなと(自信を持つ→ブランド品を着る→より自信になるみたいな)
ゆえに最後の終わり方はとても綺麗だった

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2026年04月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「恋愛ドラマをあまり見ないよね」と、つい最近、指摘されたばかりだ。
今クールのドラマはなにが面白いか、という会話をしているところで、苦手なんですよね、と返した。

恋愛モノが嫌いなわけではない。
ベッタベタに恋をしている少女漫画も読むし、もう少し「大人の恋」にステップアップした感じの漫画も好きだ。

恋愛は、大人になればなるほど、人生や生き方と大きく絡んできて、大人になればなるほどつかみどころがなくなるのに、実写のドラマになると、なんだかそれが急に境界線がはっきりしすぎる気がしてしまう。

もっとこう、人の思考や気持ちや恋愛って、白だったり黒だったり、グレーだったり、白に近いグレーかと思ったら突然「これはほとんど黒でしょう」みたいなところがあったり、それが広大なグラデーション、というよりは、まだらに混ざっていて、一歩ふらついて足を踏み出すだけで色が変わってしまうような、そんなものだったりするはず。

いいなーと思ってた人が、ふとした瞬間に、「あ、絶対無理」ってなったりもするじゃないか。

何が言いたいかというと、そういうドラマにはなかなかであわないけれど、本は意外と出会えるよねという話で、単に私のセンサーが発達しているだけかもしれないけれども、この本はそういう雰囲気が全編通して漂っていて、とても好きです。

境界線はあいまいで、ふわふわした捉えどころのない思考が描かれているようでありながら、それこそがリアルのような。
誰かの考えをそっと覗いているような背徳感。
この空気感は、なかなか読書以外で出会うのは難しい。

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2026年01月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これまで読んだくどうれいんさんのイメージとは違うお話もいくつか。
婚約が白紙になった友人の慰め会の後、公園に穴を掘りに行く表題作、ヨガで一緒になる憧れの女性との「鰐のポーズ」、指輪を捨てたい人と物語みたいにしたい人の「川は覚えてる」この3編はイメージしていたくどうれいんさんだったんだけど、美術館の監視員の「背」、結婚前にお互いの直して欲しいところを言い合う「湯気」はびっくりしてしまった。端的に言うと怖い。特に湯気はほのぼのとした話かと思ったら、急にホラーになってしまった。とても不気味な話だった。つくづく、色んなお話が書ける作家さんなんだなと底知れぬものを感じた。

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2026年01月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

くどうさんの短編集。正直、響いたのは本のタイトルにもなっている「スノードームの捨てかた」のみ。
他の話は終わり方がスッキリしなくて消化不良な感じ。途中のくどうさんらしさが見える比喩や、どうなるんだろうとワクワクする展開は面白かったけど、表題の作品以外に印象に残る話はなかった。

結婚して子どもがいると持ってる人、かぁ。確かにそう思われるのかもしれない。でも結婚している人は、ちゃんと独身の人生を手放している。どんな人生でもそれが私にとって正解だと信じて生きて行きたいし、他の人に対してもそう思える人でありたい。

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2025年11月11日

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