あらすじ
「何できみと結婚しなければならないんだ?」これがルークの答えだった。「きみには、ぼくの妻にふさわしい家柄も教養もない」キャサリンの頬から血の気が引いた。父も母もなく孤児院で育ったキャサリンは、愛に飢えていた。著名な大実業家のルークに恋した18歳のとき、何も求めず、ひたすら愛を捧げた。だが、彼女に与えられたのは、愛人という名前だった。豪華な住まい、贅沢な暮らし……そこにあるのは不安だけ。そして今、キャサリンは決断を迫られていた。●本書は、1996年9月に小社より刊行された作品を文庫化したものです。
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©1991年
ヒーローとヒロインの出会いは若く、ヒロインは18才だった。そして2年間ヒーローの愛人となるが、ヒロインはヒーローが結婚を望んでないと思い知らされ、ヒーローの元を去る。
よくあるHQのシークレットベビーものです。
ヒロインが去ってヒーローは初めてヒロインを愛してたと分かったらしいが、冒頭の様な酷い言われ方をしたら、未来はないと感じ去っていくのもわかる。ヒーローがヒロインを取り戻すまでの必死サと、二人が和解するまでの掛け合い、ヒーローと息子のやり取りの後半好きです。リンの作品の中でも好きです。
まぁ、面白く読めます。
ヒーロー、決定的なすごい事をヒロインに言ってるんだけどちょっとヒロインは頭がゆるいので再会後に口論になっても効果的に返せない。誰でも愛想尽かすし嫌われたって当然。だけど、いつも通りヒーローの落ち度は軽くアッサリ書かれ、ヒロインが何故か反省させられる展開に。そう、いつも通りかなぁ。ヒーローが酷過ぎる事を言うんだけど挽回が足りないので、リン・グレアムの作品にはいつも少し不満が残る。発せられた言葉と釣り合ってない。読者にヒドーイ!と感じさせるための手なんだろうけど見合った処理でシメて欲しいのにな…。