あらすじ
人生の半分が終わってしまった。それも、いいほうの半分が。会社を辞めて、投げやりにプロデュース業を始めた喜一・40歳の元を訪れる、40代の依頼人たち。凋落したIT企業社長、やりての銀行マン、引きこもり……。生きることの困難とその先にある希望を見つめて、著者が初めて同世代を描いた感動長編。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
40歳の人たちがテーマのお話。
再就職、離婚、引きこもり、不倫、中年フリーター、病気、やり甲斐。
僕ももう少しで40歳になる。 この作品の登場人物はやり甲斐のある仕事を見つけることができていて幸せだろうなと思いました。自分にはない。
7つの章の本作は違う世界線の40歳のマコトがなんだかんだでギャラを取りながらトラブルシューターをやっている感じがして楽しかったです。
Posted by ブクログ
この本の帯にあった、
「人生終わりと思っていたら、40歳が始まりだった。」
に惹きつけられて一気読みしちゃいました。
時代の移り変わり、街の様子などがとても身近だったのも、個人的にはとても楽しめました。
所々、色々な意味で、胸にグサッと刺さる部分もあり、現実逃避できたり、現実に戻されたり?!
楽しい読書タイムになりました!
Posted by ブクログ
久しぶりの石田衣良。
やっぱり石田さんは、恋愛ものより“街もの”でしょう。
秋葉原、池袋、上野、月島……。
(下北沢だけはハズレだったけど(苦笑))
本作は、まあ、“銀座”かな。
石田衣良を読み始めた20代後半、単行本だった本作は、IWGPにどっぷりハマってたということもあるが、“40代がテーマ”という点からも、興味が無くスルーしていた。
しかし、あれから十年。自分が40に手が届く年齢になって読んでみると……。
なんて、身につまされる物語なのだろう!そして、なんと勇気を与えてくれる作品なのだろう!
“出来すぎでしょ”てな展開も、あるにはあるけれど……、
『翼ふたたび』
『日比谷オールスターズ』
の2編で、涙腺が決壊……。
★5つ、9ポイント半。
2015.04.22.図。
Posted by ブクログ
40歳を過ぎてからの迷いや希望…誰しも同じことを感じるんだなと共感しました。若者だけではない、おじさんも迷っているんだ。そして感動のラスト。やはり40歳前後の人に読んで欲しい本です。
Posted by ブクログ
最高にご都合主義。最後なんてご都合主義の極み。世界は絶対にこんなに幸せじゃない。同じような立場にいる人だったら悲しくなっちゃうかも。自分の境遇に。例えば、自分を不幸だと思ってる独身ガン患者でもこれを読んで幸せな気分になれるのかしら??
でも、何も関係ない人にとっては、それが希望に満ち溢れる未来を想起させてくれそうで良いね。頑張れば、何歳からでも始められるのだ。みんな幸せ。小説の終わった段階ではね。あ、伴さんはあんまし幸せじゃないかも。
こういう身近なテーマだと石田さんは悪くないと思えましたよ。東京dollより良い。
ただ「他人によって、それを欲しいものだと錯覚させられて、自分が本当に欲しいものを勘違いしている」という言葉は就活期の僕としては複雑。そんなことは分かっていても、どうしようもないの。