あらすじ
裏から世界を支配する「統和機構」が製造した戦闘用合成人間の琥依。世界を根本から変えることができる能力を持つ危険人物の古猟邦夫。命を狙う少女と狙われた男が巡りあい、恋が生まれた。だが組織の命令に逆らうことなど、琥依に許されるはずもない。「戦い」を運命づけられた少女を待ち受けるのは幸せか、それとも破滅か?
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Posted by ブクログ
かなり久々の上遠野浩平。
今までの人生で一番冊数を読んだかもしれないのが上遠野浩平作品。
この人の作品スゴいところは
「ものすごい面白くて夢中で最後まで読むのだが、読み終わったあと何一つ内容を覚えていない」
というところ。
ある意味魔法だと思います。
コレはバカにしてるわけではありません。
それどころか尊敬しています。
むしろこういう作品というのが世の中には必要だということ。
読書が趣味というのは何かを得るためにするわけではなく。
ただ呼吸をするように本を読むということ。
酸素を吸っていることを意識しながら生活している人はいないのです。
この人の作品は同じ本を何度でも楽しめるのです。
いつでも初読なのです。
こんなにお得なことはない。
いくら食べても太らない美味しい食べ物があったら、みんな喜んで食べるのです。
何かの糧を得ることではなく、ただ読むという快楽のみを得られる。
それが上遠野浩平作品。
しばらく離れていたが、また上遠野浩平熱が復活してきたので、ブギーポップ全巻から読みなおしたいなあ。
既に各巻数回ずつ読んでいるけれども。
Posted by ブクログ
戦闘用合成人間/兵器として闘うために生み出された少女たち、彼女たちが見出した戦いの意味とは一目惚れから始まった恋に殉ずるものだった。
文芸誌ファウスト、メフィストで発表されていたものに書き下ろしを加えた連作短編集。
上遠野さんの手がけている別シリーズも追っかけている読者ならば、散りばめられた作品間のリンクやキャラクターたちをより楽しんで読めるかと。
願わくは、事件シリーズで今後の二人の姿に触れられることを。
収録作品群と密接な関係を持つ短編“アウトランドスの戀”が収録されていないことだけが残念。事件シリーズに関わりのある短編をまとめたものが出版されることを切に願う。
Posted by ブクログ
うわああああブギー読みかえしたくなったー……
単品でも十分おもしろいとこが良いよ。
上遠野さんの本、ぜんぶ追っかけるのは無理だけど……。
お姉ちゃん、お幸せに!