あらすじ
嵐の山荘に見知らぬ怪しげな人たちと閉じこめられた万理と園子。深夜、男におそわれた万理は、不可抗力も働き彼ら全員を殺してしまう。その後、園子の部屋へ逃げこむと、園子も死体となっていた。園子を殺したのは誰なのか。驚愕のラストまで怒濤の展開。奇才が仕掛けたジェットコースター・ミステリー! (講談社文庫)
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Posted by ブクログ
いやはや………
面白いッッ!!!!!!
伏線に伏線を広げて全て回収していく、
どんでん返される艶やかな流れに思わず笑みが溢れる…
舞台が待ったなしミステリ大好きシチュに加え、
キャラクターの感情や思考のリアルさ&
まさかの出だしから皆死んでいるという有り様。
めちゃくちゃ面白そうすぎる。
そして別の場所で起きているもう一つの事件…
警察が警察としてあるまじき事をしたきっかけで、自ら更なる混沌に身を投じていく…
どちらも続きが気になりすぎる展開なんだよなぁッッ
個人的には、最初から最後まで
点が線になっていく過程を楽しんで読破できた。
久々にミステリの面白さを実感して、
どんでん返しや突拍子もない設定は
やはり醍醐味だなぁと膝を打つのであった…
西澤保彦先生の作品を他にも読んでみたい!!!と感じる面白さなのであった!
Posted by ブクログ
まさにやられた!って感じ。
斜め上だった。まさか…だとは…。最初から騙されてたわけかぁ…w
矛盾みたいなとこはあるけど、それも含めて、個人的にはあり!良い感じに騙された!
Posted by ブクログ
好きなんです。西澤先生のこういう作品も好きなんです。
どんでん返しに、伏線、物語の展開、満足いくものなんですが、なぜか腑に落ちない。設定によって登場人物が都合よく踊らされてる感じがする。設定設定しすぎてるとこに、このもやもや感があるのだろうか。
Posted by ブクログ
とにかくテンポが良い作品。そんなにバタバタ連続して死んでいくのかって突っ込みたくなるくらいに勢いよく死んでいく被害者たち。色んな事件の関係者たちが集まって最後に色々明かされるのは面白いな~。最後のオチも良かった。
Posted by ブクログ
サクサク読める読みやすい一冊でした。
登場人物達の描き方が特徴的で、実際にいたらイラッとするだろうな、と思うくらいリアルな描写に驚きました。
冒頭の場面から、なぜそこに至ったのかの経緯もまるでコメディのようで途中で読んでいるのがミステリーだと忘れてしまうほど。
最後の一文で男!?!?となるくらい騙されてしまいました。張られていた伏線をもう一度読み返したいくらいです。
Posted by ブクログ
久方ぶりに読んだミステリ本。
Youtubeで紹介されていたので読みました。
最初から人が死んでた。
死ぬのもあっけないけど、ありえそうな死に方でもあるかも。
思い込みでどんな人なのかを考えていたので最後に性別がわかったのでかなり驚いた。
わかった後に最初のページとか読み返したな。
Posted by ブクログ
面白かった。
なるほどね。
視点が二人いるので、時系列が少しわかりにくかった。
警官がマンションの部屋に進むところで、こいつヤベー奴じゃんと思ってたらヤベー奴だった。
みんな犯人なので死んでもあんま心が痛まない。友達も殺す気で来てるわけだし。
性別トリックはちょっとズルいかな。
いつも女装してるってこと?
身長とかで分かれば良かったな。
Posted by ブクログ
これはなかなか面白かったと思うんです。
テンポがよくて一日で一気読みでしたもの。
最後の一行には驚き!
ただ「愛すべきバカミス」という称号は合っているような気がします。そしてこういうのが好きなんだなあ。
Posted by ブクログ
なじ■
自分が殺した6人の分の罪をおっ被せる為に
友人を殺した犯人を推理しよう!という状況設定が
とても面白かったです。
5人も6人も死んじゃってるんですが、
描写のお陰で楽しく(と言っては何ですが)読み進められました。
あと最終的に主要登場人物全員が
変態やら殺人鬼やらだったということが判明するので、
ラストを見た時はこう言ってしまうのもあれですが
ハイ一件落着ー!!と手を打ってしまいました。
Posted by ブクログ
台風の中、山荘に泊まる羽目になってしまった万理と園子。同じく台風を凌ぐため山荘に集った怪しい6人の面々。その夜、あることから万理は襲われ、不可抗力で6人を次々殺してしまう。そして気付けば園子も何者かに殺されていた。園子は誰に殺されたのか。万理は自身の殺人の罪を着せるため、園子殺しの犯人を捜し始める。
単純な面白さなら星4つのレベルではない。が、一語一句すべてが伏線であり、全く無駄な描写を消したミステリーへのこだわりっぷりに感動した!詰め込みすぎてごちゃごちゃ感はあるが、このやり方がバシッと決まった時、究極に面白い作品ができる気がする。
Posted by ブクログ
『七回死んだ男』の作者さん。
人が死ぬシーンは笑っちゃうくらいサクサク。命めちゃ軽い。バタバタ死んでいくし、どれも無茶苦茶な死に方。オノぶん回してきたりとか。怖。
殺された人たちは、全員が何かしらの異常者。「殺意の集う」ってそういうことか、と。
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嵐の夜、その別荘で何が起こったか!!
真実は、最終ページで明かされる。奇才が仕掛けた連続死の謎!
嵐の山荘に見知らぬ怪しげな人たちと閉じこめられた万理と園子。深夜、男におそわれた万理は、不可抗力も働き彼ら全員を殺してしまう。その後、園子の部屋へ逃げこむと、園子も死体となっていた。園子を殺したのは誰なのか。驚愕のラストまで怒濤の展開。奇才が仕掛けたジェットコースター・ミステリー!!
Posted by ブクログ
サスペンスと本格ミステリをぐちゃぐちゃに詰め込んだ西澤作品。
20年前の作品とは思えないほど、雰囲気が冷徹で、展開がぶっ飛んでいる。これでキャラクターがもっと独創的ならメフィスト賞作品のよう。
どの作品もそうだが、設定が非現実的なのにロジカルに探偵していく骨格は読んでいて飽きない。
ただ今作は、登場人物の誰しもが最後まで全体を紐解けずに終わるという点で少しもったいなかった。そこに至った上での心理や結末の描きっぷりも、著者の読みどころであると思うので。
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