あらすじ
ある朝、夫婦でブックカフェを経営している和泉浩次郎が娘の杏奈を連れて出勤すると、妻エリカが店内で惨殺されていた。その捜査の過程で、エリカが戸籍を偽っていたことを告げられる。妻はいったい何者で、誰が殺したのか? 激しく動揺する和泉だったが、実は彼も戸籍を偽る「なりすまし」だった。焦燥する和泉を嘲笑うかのように、娘の杏奈も殺されてしまう。いったい彼の周囲で何が起きているのか……? 戸籍売買、無戸籍児、そして「なりすまし」──暗部を描き切った社会派小説の傑作!
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Posted by ブクログ
面白かった。
導入部で一気に心を持って行かれ、次々に明かされる事柄、そして彼らにとっての正解は何だったのか…犯人はなんとなくわかったが、そういうこと⁈って感じにはなった。
この2人の今後の物語、いつか読みたい。
Posted by ブクログ
序盤から物語の終盤まで謎が繋がっているため、続きが気になり読み進める手が止まりませんでした。
登場人物の関係が二転三転することで物語を複雑にしていき、誰も信じられない怖さを感じる作品です。
最後は少しミステリーの話過ぎるというか、やり過ぎな気もしますが、面白い作品でした。
Posted by ブクログ
店頭でたまたま見つけてあらすじが興味深かったので購入!戸籍売買の映像作品を見たことがあるが、それよりも踏み込んだ内容だった気がする。こういうことが現実で行われているのかと気になった。第8章までとてもテンポ良く進んでいき、とても面白いが最終章からの駆け足具合とフィクションだからできる感が少し物足りなく感じた。
Posted by ブクログ
大変楽しく拝読させて頂きました!
読み終えて、狭い交友関係の中でそんなになりすましている人が?!と驚いてしまいました。
しかもAさんが実はBという名前で…それも違ってCという名前で本当はDでした。なんて、
どんでん返しどころではないひっくり返り具合で、読みながら頭の中が大混乱しました。
作中でさまざまな理由で戸籍がない人、
ちがう戸籍が欲しい人がでてきて
どうしたら彼らが生きやすい世の中になるのかとも考えさせられもしました。
戸籍が簡単に作れてしまう、というのはもちろん良くないが本当に必要としている人たちも
作ることが困難になる制度は改善の余地があるのでは…と考えてしまいました。
登場人物たちがみな他の戸籍を使うことがなければ、最初の事件は起こらなかったはずなのに、と
物語ながら悲しくなりました。
しかし読み応えがあってとても面白かったです!
Posted by ブクログ
気になるテーマの作品だったため、スラスラ読むことができた。
ただ、登場人物の名前がでてきても、これは誰だっけ?となることがあり、わからなくなる点はある。
終わり方が少しかけ足だったなと思った。