【感想・ネタバレ】終の棲家のレビュー

あらすじ

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大日本新聞初のMBA取得者として鳴り物入社した麻倉智子。だが、社内政治の 道具として異動させられた社会部では、学歴とプライドと靴のヒールは高くても 記者としての能力は低いとダメ記者扱い。焦りと苛々が募っていた矢先、独居老人の医療問題を追うなかで、取材対象の老人が次々に死亡する。社内の権力争いの波にもまれつつも、記者としての意識に目覚めた智子は事件を 追い始めるが……。老人医療現場の悲しい現実に若手女性記者が立ち向かう、ドラマ化もされたミステリー!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

全く前知識無く、裏表紙のあらすじすら読まずに手に取った本作。タイトル名と表紙の印象から、介護を題材にした人間ドラマと勘違いして読んでいたので、中盤以降の急展開に仰天(そもそもミステリと思ってなかったので…)してしまいました。

その急展開ぶりと、タイミングを同じくして“覚醒”する主人公の目覚ましい変化はとても魅力的で、久々に没頭しながら本を読んでいました。

内容が内容だけに、読後はちょっと考えさせられますね。犯人の言い分はもっともらしく聞こえますが、結局自分勝手な想像で助けたつもりになってるだけじゃん?と思っちゃいました。

自分の思想・主張のために、要介護者たちを利用してただけだと思ったので、犯人には強い憤りを感じます。最後はドヤ顔で告白なんかするから、なおさらイラッと…

作者は元新聞社勤務とのことで、主人公達の仕事描写は自分が想像する新聞屋のそれそのものでした。そんな仕事描写の“らしさ”と想定外の仰天展開に、最近読んだ本の中では久々に楽しませてもらったような気がします。ドラマ化されるとのことで、そちらも観てみたいところ。

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2014年06月21日

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