あらすじ
大手フランチャイズ加盟のコンビニ店主・柳田克己は、「万引き犯など最低の人間」という信念を持ち、「万引きをさせない」のではなく、決して見逃さず「捕まえる」ことにしていた。ある日、克己は菓子パンを万引きした男を捕まえようとしたが、もみ合ううちにその男を死亡させてしまう。そして克己は逮捕され、人生は暗転していく。一方、児童養護施設で暮らしていた頃に万引きで捕まった過去を持つミチル。彼女はバイトを掛け持ちしながら必死に一人で生きていたが、コロナ禍の「シーセッション(女性不況)」で仕事を次々に失い、現在は違法メンズエステ店で働いていた。必死に生きながら、自分の夢の実現を目指す彼女は時折思うことがある。あの日、捕まっていなければ。そんな二人が、ある事件を契機に巡り会うことに……。
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Posted by ブクログ
2025/05/15予約 2
いつもながら考えさせられる作品。
社会問題の万引き、SNS誹謗中傷、児童養護施設、悪質ホストなどに加え初めて知る言葉であるケアリーバーなど盛込み、突破口はどこにあるのか分からなくなる。コンビニ店主だった柳田は、万引きをしたミチルを警察に通報、その後2人は立場も変わり興信所の調査員と依頼人として顔を合わせてしまう。何かひとつでも躓いてしまうと連鎖反応のように全て崩れてしまう。誰にでも起こりそうな躓きを受け止めたり再生を促す余裕が、現代にはない。万引きを許さない気持ちも、児童養護施設で育っとたことも、親が万引きし追いかけられ亡くなったことも、本人の罪ではない。だから余計に辛い。ラストのミチルの行動が救いかな。
今頃やっとミチルって青い鳥のチルチルとミチルの!と気づく…
Posted by ブクログ
一度出来心でやらかしてしまった事や悪意なくやってしまった事が、とても取り返しのつかない事になってしまったりして絶望するけど、最終的には夢を持ってそれを叶えて幸せになる話
Posted by ブクログ
王様のブランチで紹介されていたような、、、?
正義感の強すぎる店長の万引き犯を捕まえた後に死亡する、、、というストーリー。
前作丸山さんの作品を読んで凄くサクサク読めて好きな作家さんの1人になるだろうなーっと今回も思いながら読み進められました。
ただ性風俗の話しが多い。
もう少し店長の話をフォーカスしても面白そう。
娘がハマったホストが亡くなった方の息子だったらありがちで嫌だなぁっと思ったので、そうじゃなくて一安心だったけど、、、
Posted by ブクログ
今の時代、何を正義としていいのか分からなくなってくる。
とはいえ、読後感は悪くはない。
青い鳥はそういうことか。
相変わらず、著者作品には騙される(笑)
良い意味で。
Posted by ブクログ
施設のjkが万引きでコンビニ店長に捕まり補導されて退学になる。
その店長は数年後に万引き犯を捕まえる時に押し倒して、打ちどころが悪く殺してしまい、その動画がSNSで拡散されてやりすぎと叩かれる。そして執行猶予で帰ってくるが、娘は学校で犯罪者の娘としていじめられ、妻からも見捨てられて1人でバイトからやりなおす。
jkは退学後に通信で高校を卒業し、キャバクラを経てメンエスで働く。
殺された万引き犯の息子は恨んでいた。
店長は探偵の助手をするようになった。
メンエスjkはメンエスで睡眠薬を盛られて眠姦される。犯人を探すために探偵を頼る。
そして、元店長がメンエスjkの犯人を探り、元店長は万引き死去犯の息子に狙われて、元店長の娘はホスト狂いという状況になる。
結果、元店長の娘はメンエスで鬼連勤するも、警察に摘発されて家に戻る。死去犯の息子は勘違いでメンエスjkを刺そうとして元店長がかばい、実刑判決を受けるも情状酌量で執行猶予。