あらすじ
「なぜアナウンサーを辞めて、弁護士になろうと思ったのか?」。フジテレビのアナウンサーとして活躍していた著者が、弁護士になるまでを綴った独占手記。2007年12月にはフジテレビを退社、退路を断って司法試験に挑戦することを決断。ロースクール卒業後、5年以内に3度しかチャンスのないこの制度で、1度目は不合格。同じように前職をなげうち人生を賭けた仲間たちとともに、最難関の試験に挑む。30代で人生を変える! 背中を押してもらえる本。
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Posted by ブクログ
アナウンサー時代から、ロースクールに通い、事故や不祥事の後、退社し、司法試験を目指すストーリー。
3回のチャンスの中、2回目で合格。それまでには相当な努力があった内容が書かれている。
司法試験に受かってからの内容は、司法に関するものでよくわからなかったが、夢に向かってしかも30歳を超えてからここまでできるのはすごい。
Posted by ブクログ
*感想
修行といえる受験勉強を通じての心の変化が素直に書かれている
思い切ってキャリアチェンジをしようとしている人、キャリア選択に疑問を感じている人にも良い
どういう人生を生きたいか、どういうやりがいで働きつづけられるか、考えるうえで参考になる
*引用
アナウンサーはファシリやバランスをとることで、自分の意見を言うことは求められていない。
情報をいいっぱなし、伝えっぱなしに疑問
誰かの人生に響いているのか
響かなかったから何度も繰り返して放送されるのか
もっと個人の人生に寄り添いたい
とくだねプロデューサー「番組が全力で菊間のことを守るから。菊間は番組のために精一杯仕事をしてくれればそれでいいよ」
通学困難なとき電話で「大丈夫だから、心配しないで!」と快活な声で励ましてくださった先生の言葉は一生忘れない。この人が言うなら、大丈夫なんだ、と暗闇にかすかな希望が見えた瞬間であった。
自分の信念に従って行動できる仕事
弁護士は強くなければ生きていけないし、優しくなければ生きていく意味のない仕事である
間隔をあけずに何回もまわすことで、体に頭に知識を定着させていかなくてはならない
モモ「掃除夫ベッポの言葉」
一度に道路ぜんぶのことを考えてはいかん、
つぎの一歩のことだけ、
つぎのひと呼吸のことだけ、
つぎのひと掃きのことだけを
考えるんだ
すると楽しくなってくる
これが大事なんだな
今までやっていたことを淡々とこなす。その先に普通に試験がある。そうすれば、実力を発揮できる
方法論なんて人それぞれで、要は合格できればいい
死ぬ気で戦う受験仲間だからこそ、話せない本音があった
勉強の不安は勉強で解消するしかない
被疑者との間に信頼関係を構築しなければ真実を引き出すことはできない
自分の活動で何かが変わっていく
試験に追われない勉強は楽しい
批判されないことに慣れてしまうと、裸の王様になる可能性があるから、常に同僚や部下に、自分の訴訟指揮について疑問に思う点があれば指摘してほしいと伝えている
弁護士業とは正解がひとつに限らない世界だから、ボスと考え方が合わないと一緒に仕事をしていくことは難しい。また、新人は自分で仕事を取ってこれないので、ボスのとった仕事が自分の仕事になり、ボスの専門が自分の専門になる。
何をやるかよりも、誰とやるかが重要
人と人とのつながりを重要に感じてきた私にとって、尊敬できる大先輩の傍で働くことがもっとも大事なことだった
弁護士はサラリーマンに比べたら安定とは程遠い職業であうr。でも、これから始まる第二の人生にわくわくしている。高揚感を安定と引き換えに手に入れたのなら、それも悪くない、私らしい。今日も精一杯生きたと思って眠り、朝は今日はどんなことが待っているのかわくわくしながら起きる、それが理想。
自分の可能性を試してみたい
一人でも多くの人の笑顔が見られるように精一杯生きてきたい