あらすじ
日本一“社員”が幸せな会社の「常に考える」仕事術を初公開!
日本一“社員”が幸せな会社として有名な未来工業の日本一ドケチ創業者が初めて書いたドケチ以上に大切な「画期的な働き方」論。
年間休日140日+有給休暇40日で残業禁止、定年70歳、育児休職3年、社員800人全員が正社員の会社が儲かり続けているのは、「常に考える」習慣が、いい仕事に結び付いているから。それが働きがいや楽しみの域にまで達すれば、ライフワークにだってなりうる。
「頭」ではなく「身体」で覚えると、そう簡単には忘れることはない。1日7時間15分しか働かないから、仕事が、そして人生が面白くなる。誰でも、いつでも、どこからでもマネできる「常に考える」仕事術に基づいた社員が幸せな会社の工夫が満載で紹介されている。
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Posted by ブクログ
とにかく面白いおっちゃんです。
基本のメッセージは、自分で考える社員を育てるにはどうすればいいか。上司が邪魔しないことですかね。
「管理しないほうが人は働く」
インターナルマーケティングしかり、Y理論しかり、結構このおっちゃんのやっていることは理にかなってます。
「常に考える!」って、看板があちこちにあるのもよい。毎月標語が変わり、意識を最新にしていくことも大切かもだけど、いわゆる強化月間的な発想で、結局定着しない。まあ、人間なんで、流されちゃいますよね。
でも、ここはこのメッセージがずっと一貫して流れている。
仕事時間にしても、7時間15分残業なし。
最近ではネットの服販売会社(スタートトゥデイ)が短時間勤務制度を導入して話題になりました。効率的に仕事をする環境を会社が整えていく。これって、多分全員がその意識に向かって努力しないといけないんだろうなと思います。一部だけでやってもうまくいかない。
一部だけでやっていると、それはやっているつもりで、実際は誰かに仕事のしわ寄せがいって、結果生まれるのは、不公平感ってことになりかねない。
一昔前のトリンプさんもそうですよね。全社目標にしているからこそ、うまくいったんだと思います。いまはどうなっているのか気になるけど。
あとは育成に関しては、考えさせられるというか、ここまで思いきれるかは会社として一大決心のように思う。確かに、営業ひとつとっても、優秀なやつは勝手に成績あげてくるし、上司がどうでも関係ない。ハードマネジメントだろうがなかろうが、どんな環境でも誰かしらは成果をあげる。そういう意味だと、これは確率の問題かも。
でも、ひとたびチームや組織の成果をあげるとなると、もうこれはまったく別の問題として臨まないといけない。永続する組織の管理者の役割は、果たしてどんな姿かということを考えると、この常に考える組織づくりはひとつの有力な回答なんだろうなと思います。
Posted by ブクログ
未来工業の山田社長の独特のマネジメント論。
「常に考える」などなど。
<印象に残った部分>
★「人材」ではなく「人財」を活かす ~ひとは材料ではない!!
・社長は毎日会社に行ってはいけない
・人事部という部署自体の人件費が無駄(原価管理部門も無駄)
・管理する人間は「あらさがし」を仕事にしてしまう
・権限と責任を与えきらないと、部下は育たない
Posted by ブクログ
カンブリア宮殿をみて未来工業を知り、手に取った本。
プロフィールを読んで劇団出身の山田昭男氏と知って、なんとなく納得。
常に考える、ホウ(報)レン(連)ソウ(相)は禁止で、営業にノルマなし、
非正規社員のいる会社は儲からない、命令する管理職は、失格など
実に斬新な内容。ただ創立が50年ほど前なので、斬新というのも
おかしな内容か。。
この本を読んだ限りでは、同じことを実施するのは困難に思える。
結局、それが実現できるのは高い利益を確保しているためであり
それだけビジネスモデルがしっかりしている、そしてそれを支える
ために特有のポリシーがあるのではないだろうか。