あらすじ
金融市場を駆け上った男の末路とは? クレイジーでダークなノンフィクション
東ロンドンの貧しい家庭出身の著者は、類いまれな数学の才能を武器にトレーダーとして成り上がる。リーマンショックや3.11の帰結を精確に予測し大金を稼ぎ出すが、一方で虚無感が膨れ上がっていき……金融界の狂気的な内幕を赤裸々に描く全英No.1ベストセラー
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
トレーディングフロアや登場する面々の雰囲気はうまく書いているんだろうと思う。
著者は若くしてすぐ稼いですぐ辞めたので勘違いしたままのようだが、著者の能力がすごいから稼いだんじゃなくて、たまたまそこに座ってたから稼げたというのが大前提。他の人間でも額の上下はあれ、相応に稼げたはず。
やってるトレーディングもニッチ市場なんで著者が属するシティバンクの力が大きくて殿様トレーディング。リスクテイクしてポジションとるというよりは注文が来るので、それをさばきつつうまく立ち回って鞘を抜くって感じだろう。音声で注文が来て情報端末とExcelファイルを見て値段を提示するなど昭和的なトレード原始時代の延長線上にあるレベル感なんで。2010年頃っていうのは、まあそんなもんだったということ。
稼いだボーナスをゲットして辞めるために不貞腐れて赴任したエキゾチック日本でプラプラとブー垂れてボーナスゲットしてハッピー!金融はクソだぜ!なんてyoutubeでおしゃべりして今に至るってところかいな。