あらすじ
「私を認めてくれるのは、私が女だからなんじゃないの」
「すべての人間関係がロールプレイングゲームになる」
ジェンダーへの違和感、野蛮な家族、仕事のつまづき、美醜の悩み……
でこぼこな現代を生きぬくふたりの不器用人間が、価値観のズレも問いも徹底的に議論する!
自我が怪物並みの歌人・上坂vs.AIのような兼業文筆家・ひらりさ、
極端なふたりの失敗と諦めに、気づけば励まされる火の玉往復書簡。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
全く同質じゃないふたりの交換日記を読みながら最近の人間関係を重ねたり、ここ数年知人達にフェミニズムが全然賛同を得られなかった時の悔しさとそれによる失敗の数々や身近な友人との会話で感じていたわからないを思い出した
わりと長い年数をなんとなく摩擦が起きずらくする処世術でやりすごして来た身としては、居心地が悪い本だったし、2人の書いてる事が腹落ちしなかったりして、心から楽しめたのか?と言われれば、たぶん違いますね。と答えると思うが良い意味でもそうでない意味でも引っ掛かりというかチクチクする刺さりがたくさん感じられたし、何よりここが降りるべき駅だとわかっているのに読む事を止められず数駅先まで行って戻ってくるくらい熱中していた
ひらりささんの最後の
ねえ。次いつ会える?
には涙しそうになった
Posted by ブクログ
・人間が一番恐ろしいのは、自分や他人を、どこのボックスに入れていいかわからない状態なのだと思う。〜そうやって雑なラベリングによる仕分けをすることで、誰もが安心したいのです。だけどそれは、難易度が低い生き方です。ほんとうは世界は二元論ではない。〜世界が二種類に分けられるわけがなく、本当は、そういう二つの事象の間に、数百、数千、無限通りのケースがある。それをたったの二つに分けて安心したがるのは、それこそ加害性を多分に孕んだ行為です。
・楽しんでつくっている人に、頑張ってつくっている人は敵わない
・人生には「can」なことと「can’t stop」なことがあり、収入に結びつきやすかったり、人から認められやすいため、多くの人は「can」ばかりしてしまうけど、本当は「can’t stop」なことを増やした方が、幸福度は高い
Posted by ブクログ
自分のことを、相手のことを、ここまで細かく言語化できるってことは普段からそれだけ色々なことを感じて考えてるってことなんだろうなと思う。
感覚と擬音語擬態語で済ませてしまう自分には難しいところも多かったけど、お2人のやり取りの行方をちょっとハラハラ(それは…言い過ぎでは?とか)しながら読みました。
読みながらずっとうっすらもやりと思ってたことが、ひらりささんの " だって、負け戦では?" で決壊、あぁそれだーーーーと頭を抱えました。
自分を出し、相手を知ることで刺し違えることも厭わない覚悟を感じた、初めて読むタイプの往復書簡でした。
Posted by ブクログ
人によって価値観や考え方が色々あって新鮮で面白かった。
私はあゆみさんに似てるところが多くて分かるわ〜て思いながら読んでた。笑
ひらりささんの一貫性がないところに一貫性があるのは笑った!確かにそういう考え方あったか!みたいな。
違うところが多い2人、あゆみさんは何故か若干喧嘩腰で(笑)なのになんでもお互い言いたいこといい合えててこういう友達?みたいな知り合いみたいな人いたらいいなと思った。