【感想・ネタバレ】水の中の犬のレビュー

あらすじ

探偵の元にやってきた1人の女性の望みは恋人の弟が「死ぬこと」。誰かが死ななければ解決しない問題は確かにある。だがそれは願えば叶うものではなかった。追いつめられた女性を救うため、解決しようのない依頼を引き受けた探偵を襲う連鎖する悪意と暴力。それらはやがて自身の封印された記憶を解き放つ。 (講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

暴力、恐喝、レイプ、銃をぶっ放すと内容は現実世界からぶっ飛んでいるがそれらの描写の臨場感、スピード感がすごく鮮明に残り、一気に物語を読み進めてしまう。アウト&アウトという本の前編でその中で登場した人物の関係や成り立ちが描かれていた。それらも気になるところであったが3つに分かれた章の物語の進行も気になって仕方がなかった。作者の木内一裕さんの他の作品も読んでみようと思った。

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2014年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【記録用】
一気に読める展開だし、自分好みだった。
誰も救われないハッピーエンド。
不倫案件から数珠繋ぎに事件に巻き込まれて行く探偵。
不倫、人探し、誘拐を救おうとして、過去を思い出して最後の事件。自分の娘と重ねる感じ。
アウト&アウトを早く読みたい。
矢能だけが救われたのかな。

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2024年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

矢能シリーズ3作目
(ブラックガード・ドッグレースを先に読んだ)
シリーズというかエピソードゼロ的な作品で最初
『探偵』を矢能と錯覚していて「キャラが違うな」
とか思ってしまった、ま、独立した小説なので経緯
知らなくても楽しめますw
矢能は「探偵」ではなくヤクザとして印象的なかか
わりをするだけなのに、最終ページで驚いた
1冊目の主人公探偵は元刑事ので、独立した3つの
事件、人生左右する全体で大きなストーリー

面白い構成だと思う(´・ω・`)

ハードボイルド・ミステリのスタイルが心地よく原
初の物語を遡り読んでいます
民間探偵で元警察なのに暴力が絶えず描かれ、簡単
に殺しが起きるし、プロ情報屋まで登場する前時代
感が新鮮で、場面転換や決めたセリフが目立つし、
後のシリーズを思えば主役級の二人の絡みをもっと
見たかった

死ぬまでにやっておくべきことが二つあると矢能が
「探偵」に言う
「二つのことって何だ?」
「(祖父が言うには)人それぞれ違う。一つじゃ足
りねえし三つじゃ多過ぎる。二つのことをやり遂げ
れば、人は満足して死ねるんだそうだ」
さて、アタクシは満足して死ねるかな…(´・ω・`)

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2023年12月27日

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ネタバレ

2018/12/17
映画アウト&アウトの情報を見て思い出したので木内さん再び。
アウト&アウトの前の話で主人公は死んだという情報を知ってしまっていたのですぐには読めなかったの。
だって悲しいじゃない。
でもこういうのは先にネタバレして読んだ方が安心。
予防線を張りながら読んでもすごくおもしろかった
木島が死んだのは悲しかった。予想してなかったので。
栞が矢能さんのとこに来たいきさつもわかった。
探偵にお花を供えてるってことは栞は母親の真相を知っているのかな。

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2018年12月24日

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ネタバレ

なんちゅう痛そうな始まりか・・・と思ったら終わりはかなりしょんぼりしてしまった。確かにこの探偵さんはとても落ち着いていて、でも人間味もあって、読んでいるだけで興味深い人。どんな修羅場をかいくぐれば命の残り時間を告げられて尚誰かのために動こうと思えるんだろう。想像以上に人が死ぬし、描写も血なまぐさいけれど、続きが楽しみです。探偵さんの名前が最後まで分からなかったのが心残りです・・・。

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2018年11月19日

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ネタバレ

著者木内氏は、『ビーバップハイスクール』が有名な漫画家でもあります、今作の存在は漫画家木内氏の手による、ということでちょっと気にしてました。そのような中、マイミクさんが高い評価をつけてらしたので手にしました。

3つの短編からなっています。主人公は元警官の探偵、彼の名前はとうとう最後まで語られることがなかった。よせばいいのに面倒なことに自ら進んで首を突っ込んでしまう、おせっかいなのか?親切すぎるのか?はたまた危険に己を追い込む被虐性嗜好があるのか?腕っ節がそれほど強いわけじゃないのに、とにかく食って掛かる。のっけからコテンパンにやられます、これほど読者の痛覚に訴える主人公もいないだろうと思う。彼が被る傷を含め、暴力の描写は読者の胸に強く突き刺さる。そしてやりきれない結末が、名前のない探偵の虚無感をさらに煽る。

というように序盤は陰にこもる探偵の痛々しさにやりきれなくなるのですが、中盤に入り、探偵の命も、殺し屋に狙われあとわずか!という時彼に絡んでくるやくざ、矢能の存在が物語りの色彩をガラッと変えます。彼のセリフはこの作品の全てであると自分は確信しました。

「お前がくたばったら…後は俺に任せろ」

たったこれだけのくさいセリフが、眩いばかりの光でゾンビのごとく意味もなくただ傷を負う探偵に血を通わせた気がしました。最近では一番痺れたセリフでした。しかしながらさらにやりきれない結末が…

終盤ではハードボイルドの正統である、主人公探偵の一人称で物語が語られます。ここは構成として非常に巧い、前の二つは神の目視点で語られていたので血の通った主人公を感じる効果が生まれています。探偵の過去、心の傷も明らかとなるのですが、さらに大きなトラブルと危険な相手に破滅的な予感がします。予感通りの終末となり、名前のない探偵の物語は終わり、その凄絶な最期は己の眼を熱くさせたのでした。

エピローグでは探偵事務所をやくざ矢能が引き継ぐこととなっており、続篇『アウト&アウト』へと流れていきます。

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2012年06月09日

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ネタバレ

評価は3。

内容(BOOKデーターベース)
解決しようのない依頼を引き受けた探偵に降りかかる、連鎖する悪意と暴力。それらはやがて、自身の封印された記憶を解き放つ。『藁の楯』木内一裕が贈る、待望の極限エンターテインメント第二作。

藁の楯と同じ作者だが・・暴力描写やピストルの描写はリアルである。好きな人にはたまらないかも知れないが私個人は小説でココまではいらないなぁ~。
登場人物の中には人情的で好感が持てる人もいるが、どうも暴力的で行き当たりばったりな主人公の探偵にハードボイルド特有のかっこよさや渋さを感じることが最後まで出来なかった。

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2017年01月31日

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ネタバレ

藁の盾のあとがきで面白いとあったので読んでみました。
そしたら藁の盾より、こちらのほうがよかった!
スピード感がすごくて、いっき読み!
矢能さんが素敵なキャラですね。カッコいい。
肉体的にも精神的にもエグイ作品で、
簡単に言うならハードボイルド物って感じなのかな?
「どうせ最後はハッピーエンド」説を裏切ってくれたお話です。

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2013年07月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

こういうハードボイルドものって、どれくらいぶりだろう…。
本屋の店員コメント見て購入。
読む前に「ビーバップハイスクール」を書いたマンガ家さんの作品だと知り、読んでてなるほど・・・と思うことも。
最初の方、描写がマンガチックだなーと思ったんでね。

最初はいきがってるクセにあまりにも弱すぎる探偵(主人公)にびっくり。
描写にも入り込めず、1章も2章も、なんか救いようのない虚無感しか残らない読後感。途中で読むのやめようかなーと思った。
でもがんばって3章まで読み進めたら、ん?ちょっと先が気になるようになってきた!

そしてラストまで読んで…おもしろかったです。
終わり方がこれまたマンガちっくといいますか、ビーバップの絵柄で書いたマンガが目に浮かびます。

ハードボイルドっていうと、強くてカッコイイ主人公を好むので、弱っちい主人公のためちょっと評価さげてしまいました。
同じくちょっとした弱さで評価さげちゃうもののおもしろいハードボイルドものといえば、私は新宿鮫シリーズを推します。
そういうの好きな方はぜひ。

でも、この本の続編もあるんですね。
それも読んでみようかなぁって思わせる作品ではありました。

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2012年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんだかなァ、と言う感じの本。
終わり方は好きなんだが、探偵と言うにはパンチが弱過ぎて……
そして実際弱過ぎて……

中途半端な本、と言う印象。

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2011年12月05日

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