【感想・ネタバレ】ふくふく書房でお夜食をのレビュー

あらすじ

元料理人の書店主が贈る心あたたまる物語。

古びた商店街にある小さな書店「ふくふく書房」。店を切り盛りするのは元料理人の夏郎とその娘の成、そして看板犬のフクコと猫の大福だ。書店の営業時間は夜八時までだが、閉店後ごくごくたまに、店前に灯りがつき食欲をそそるいい香りが漂い始める――。

同棲中の婚約者の浮気現場を目撃してしまった女性に、女手ひとつで育てあげた娘が巣立ち寂しさを覚える母親。

困りごとを抱える人々が訪れるのは、書店兼食事処という夜の小さな休憩場所。寡黙な店主が作る夜食と娘が作るデザートが、疲れた心を癒やし、明日への元気をくれる。心あたたまる感動の物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

本にイヌとネコ。これらが合わされば読者は癒やされずにはいられない。この宇宙の真理である。

ま、上記の3つは物語を彩るエッセンスとして大いに活躍はしているものの、根幹に関わるようなものではないのであくまでもおまけ程度として認識してもらえればいい。
でもあるのとないのでは大違いなので、それがある幸せを噛み締めよう。

一話完結の物語で、全部の7つのお話が収録されている。
人生のどん底気分を味わっている各話の主人公が「ふくふく書房」に出会い、癒やされ、自分の気持ちに折り合いをつけるという流れ。
各話結構重たい状況から始まるものの、最終的には前向きな結末を迎えるので、安心して読み進めることができた。

日々の生活や仕事、人間関係に疲れ果てている現代人に必要なのはこういう作品なのではないか?私自身まったくの偶然でこの本を手に取ったのだが、今思えば導かれていたのかもしれない。
私もこういうお店に出会いたいので、夜に町中を徘徊してみようと思います。

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2025年11月23日

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