あらすじ
マヂカルラブリー
野田クリスタル氏 推薦!!
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休み方は実は一番大事!
この本を読めば、自分の休み方を整理できる!
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独立研究者
山口周氏 推薦!!
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高原の社会を豊かに生きるために、
今こそ私たちは時間泥棒に奪われた
「暇」を取り返さなければなりません。
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立ち止まることで、人生が変わる
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「仕事がうまくいかない」「人間関係で悩んでいる」
「最近、寝ても寝ても眠い」「いつも不安や焦りを感じている」
「頭痛、腰痛に悩まされている」など、
現代人が抱えている様々な問題は、
"脳疲労"が原因です!
デジタル技術の急成長により、
私たち人間は"脳疲労"を経験しています。
現代特有の「徒労感」や「生きづらさ」から脱却し、
幸福な生き方を描くために──
大切なのは、「タイムアウト(一時休止)」。
自分の人生に「ポジティブな変革を起こす」ための休息が必要です。
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今の私たちに足りないのは、余白ではないか。
私たちが思うように力を発揮できないのは
「ケイパビリティ(能力)」ではなく、
「キャパシティ(許容量)」の不足が原因なのではないか、と。
スマホの充電は満タンなのに、
自分の充電ができていない人がたくさんいます。
でも、やっぱりそれは勿体ないこと。
――「はじめに」より
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本書では、古今東西の膨大な研究や名著から、
「なぜ、人は充実した時間を失っているのか」
という問題について考え、現代社会を俯瞰します。
脳疲労から、そして「効率主義」をはじめ
現代人がとらわれるバイアスから脱却する方法として
3つの戦略的"暇"を提案します。
ぜひ、今日からでも戦略的"暇"に取り組み
自分のために充実した時間を取り戻しましょう!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「今の私たちに足りないのは、余白ではないか」には激しく同意。
自分と社会にポジティブな変化を与えるために休む
戦略的に暇を作る(目的的に無目的になる)
自分の頭で考えられるようになるために、暇を過ごす。→変化のための充電としての余暇。
スマホを使うことで、新たな(特にネガティブな)情報がランダムに入ってきてそこに社会的プレッシャーが加わることで、常に闘争か逃走かの判断を迫る興奮状態が続くことになる。
現代という時代への過度な集中、時代だけでなく、今ここという刹那的な反応を求める「ナウイズム」
デジタル技術は、使う使わないの分岐点ではなく、全く使えないと使われている間の分水嶺として捉える。
デジタルと上手く付き合うためのデジタルデトックス。一時停止、一時離脱。
「ジャンクな情報」と距離を置く。
スマホ等から受け取る頭の中だけの情報だけでなく、身体的な情報も摂取していく。
「内なるテクノロジー」である内受容感覚にも意識を向ける。自分の情動を適切に認識する。
状況のコントロールはできなくても対処するための感情を選ぶために、感情の再評価(ラベリング)を行う。
時計時間も一種の作り出されたもの。
自分の時間で進めば良い。
あなたはあなたをゆっくり待てば良い。
不便から得られる価値、不便益。
AIには一次情報が取れない、移動ができない。
自分は不可変のものではない。
自己の安定のためにはほどほどの自己濃度。それほど自分のことを考えない。
飽和した社会では自我の開拓(価値観を押し付けて自我を強化させる広告等の力)しかビジネスにならない。
環世界、主体的な知覚世界を持っていて、独自の時間や空間として周囲の世界を認識して生きている。
環世界の行き来がオールニューアゲイン状態を作り出す。
空間の持つ質が高いこと、スペパ。
バフチンのポリフォニー。
対話は、翌朝起きて、昨夜何を話していたか覚えてないけど、なんか楽しかったなぁ、何かスッキリしたなぁぐらいの感覚が残るだけでも充分。→むしろその感覚が大事。
バイオフィリア、自然に対する愛情。
プルースト『読書の神髄は、孤独のただなかにあってもコミュニケーションを実らせることのできる奇跡にあると思う』
創作の世界に浸る時間は、(…)作品に浸って自我が溶け出したあとに、またちゃんと固まり、これまでになかった考え方が自分にくっついてくることです。
戦略的ムダ
85%ルールが最高のパフォーマンスを引き出す、全力で取り組まなくて良い
たゆたえども、沈まず
他のただ単に休むこと、休み方だけを述べているのではなく、その原因、状況としての現代のデジタル過多、情報過多について、丁寧に説明かつクリアに説明されていく。歴史的、哲学的、思想的、(脳)科学的なことも述べられる。加えて、実践方法もある。
偶然、余白、余暇。やはり余りがないとね。場当たりでなく偶然を楽しみ、余暇を過ごして余白を失わないようにしたいですね。
Posted by ブクログ
「仕事がうまくいかない」「人間関係で悩んでいる」
「最近、寝ても寝ても眠い」「いつも不安や焦りを感じている」
現代人が抱えている様々な問題は、“脳疲労”が原因です!
デジタル技術の急成長により、私たち人間は“脳疲労”を経験しています。
現代特有の「徒労感」や「生きづらさ」から脱却し、
幸福な生き方を描くために──
大切なのは、「タイムアウト(一時休止)」。
自分の人生に「ポジティブな変革を起こす」ための休息が必要です。(紹介文より)
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・戦略的というだけあって、社会構造や色んな論文やデータを引用して書かれている。
・導入の「デジタル疲れ」「脳疲れ」「デジタルの負のサイクル」「低品質なコンテンツの過剰摂取」に当てはまりすぎている。
・Part1の現代社会の現状と分析が、当てはまりすぎて恐怖しかない。
・Part2の対策は、目新しいものはなく。分かってることばかり。分かっててもそれが出来ない場合にどうしたらいいのかの対策が知りたかった。そのためには暇を手に入れ、メンタルを安定させるしかないんだろうなと分かってもいる。
Part1 戦略的「暇」とは?
第1章 私たちはどこから来たのか
・最高のオフから最高のオンを生む
・暇の過ごし方は休息が多い。アクティブとパッシブの2種類。
・資本主義に生きる私たちはうまく休めない
・悪質な暇を引き起こす原因「ストレス 」「情報不足」「経済的制約」「社会的孤立」「公共財の不足」
★自分が何が好きで何を良しとするか、自分の頭で問い直す。アンテナや直感や好奇心も、筋肉と同じように使わなければ鈍ってしまう。
・福利厚生には意味が無い。根本のストレスや不安を解消できていないから。ウェルビーイングウォッシュ。社員が求めるものは「時間外の制限「週休3日制」「メンタルヘルス休暇」
第2章デジタル社会は私達をどう変えたのか
・1年のうち3ヶ月はデジタルの前。「長さ」より「ながら」が問題
・集中力記憶力がなくなり、体の異変に気付かず、感情のコントロールが効かなくなる
★「強く意思をもつ」だけではこの問題に到底立ち向かえない
第3章デジタル社会と分断される「今」
・現代のソーシャルメディアは、最も過剰に論理を振りかざし、また思慮深さから最も遠い一面を我々から引き出すよう、ほぼ完璧に設計されている
・ネット社会は確証バイアスが強化されやすい
・スマホ派体験ブロッカー。子ども時代に必要な、リスクを伴う遊びを体験せずに大人になる
・仕事の充足感と誰かとの深いつながりなど、深い喜びを得るためには、時間がかかる。忍耐力が必要。
・AIで人は無責任に無礼になり、待てない人間になる。
Part2 これからのデジタル社会をどう生きるか
第4章現代特有の脳疲労を癒す「新しい休み方」
STEP1 DD(デジタルデトックス)
・依存ではなく共存。現代を俯瞰する。
・三上は昔の人もアイデアがふってくる場所として大事にしてた。(馬上、枕上、厠上)。スマホさわってると、その貴重な時間が奪われる。
・分水嶺、使い過ぎず、手放し過ぎず、ちょうど良い間。
・情報のバランス大事。DDで情報量が増える。内受容感覚を大切に。
・脳疲労を癒す習慣を手にいれる
第5章 コスパタイパからの脱出
STEP2 時計時間デトックス
・コスパタイパに執着しすぎると短期的な目線になりがち
・充実感や達成感を味わえるフロー状態
・クロノス時間とカイロス時間の使い分け
・不便(プロセス)を愛する
第6章 凝り固まった「私」を解き放つ
STEP3 自分デトックス
★自己とは自我を含んだもっと大きな自分(まだ認知していない未開拓な部分も含む)
★自分とは変わりゆくもの
・デジタル社会は自我が刺激され続ける
★「自己肯定感」という言葉の違和感。禅が目指すのは「自分の消失」
★昨今の自己肯定感は自我肯定感。過去や未来への固執であり、今ここにある自分ではない
★自己濃度を調整する
第7章 ゲームチェンジャー「スペパ」
・他者に触れて自分を知る
・自然に出る、フィクションの空間にひたる、リアルに人と会う
・戦略的ムダ、ランダムを愛す
・将来をあらかじめ見据えて点と点で繋ぎ合わせることは出来ない。今やってることがあとから繋がるだろうと信じる
付録 今日からできるDD実践法
1デジタルフリーゾーンをつくる
(触らない場所を決める)
2SNSの利用バランスを考える
(ながら見をしない、時間や曜日を決める)
3ゲーム感覚でDDする
4最高のDDは運動
5マインドフルな時間をつくる
6呼吸に意識、ヨガ、瞑想
★良い加減で進もう。85パーセントの努力がベスト
★たゆたえども沈まず
Posted by ブクログ
先週末は涼しい日が続いて、何かと捗った。と言っても、「本を読む」か「お出かけ」する以外に休みの消費方法が特にない。人と会う事は平日に多いので、休日はどちらかというと家族だけで過ごしたいのだが、それよりも、一人になりたい事の方が多いタイプだ。こんな冷めた感じで、良いのか。本書の言う「戦略的」とはどういう意味か。そもそも、人は戦うために休むのだろうか。
・・といつもながら、モヤモヤを出発点に読み始める。今回は、マジカルラブリーの野田氏推薦、これって凄いのだろうかと、モヤモヤの追加付きで。
パッシブ・レストとアクティブ・レストの2種類の休み方。文字通り。だらだらと身体を休める、または、遊んで休める。体力回復か、気分転換か。そのバランスが大事。異議なく、そうですよね、という感じだが。
クロノス時間とカイロス時間。佐藤優がいろんな本で紹介する古代ギリシアの時間概念。kれもよく分かるなと思うのは、カイロス的な時間の捉え方、乱暴に言えば、記憶に刻まれる時間を過ごさねば、人生なんて気づくと意識のワープによってあっさり終わっているものだという事だ。‟ちょっと変わった事“をしていく。確か今年の初めのレビューを読むとはそういう事も考えていた。
後はデジタルデトックスや内受容感覚の重要性について。全体的に自己啓発っぽい印象のある本だが、重要な事が書いてあるので、既知の内容かどうかに関わらず、再確認するにも良書だったと思う。同じ日々を繰り返し、休日はダラッと休んで、それをクロノス時間として認識して生きていくだけだと、人生は抑揚も刺激もなく、生きるエネルギーを知覚せずにエンディングに向かっていく。それを覆すには〝戦略“が必要だが、無限ループとダラッとした休息の中で、その弱い意思は擦り減っていってしまう。
誰もが分かっているが、中々出来ない事。
では、何から始めれば良いのか。色々書いてあるが、私が改めてこれが良いなと思ったのは「小さな儀式、人に会う、自然に出て行く」。特に、「小さな儀式」だろうか。これこそつまりは信仰なのだ。週に2回は走ろう、毎日1冊は本を読もう、休日は外食しようとか、そういう事から。
Posted by ブクログ
【なぜ】本屋で目に留まったため
【メモ】174ページで一度中断、再読
【ここだけ】「たゆたえども、沈まず」の人生を送ろうか。
【感想】
これはメモが尽きない本だわ笑
p46燃え尽きないよう(ために)に休む
p51「ほしいものがほしいわ」→現代人の欠乏感に漬け込無戦略が蔓延している
p60暇が訪れた時に有意義にできるかは準備次第
そもそも学校(school)の語源は古代ギリシャ語の「スコレー」で「暇」と言う意味。高い階級の人が哲学や芸術などの知識を暇な時間を有用に使うための訓練所が学校だった
p68直感や好奇心も鍛えなければ劣化する。日々使わねば
p150ナウイズムには注意しなければ。これ盲点だった。結果には二つの種類がある。即効性の有るものと無いもの。それを知った上で、即効性の高い結果の取り扱い方は工夫しなければならない。スモールステップには使える。果たしてそれだけで良いのか。
p187 便利への信仰がもたらす弊害(医療体制の向上が個人の健康管理能力低下を招くなど)…これは組織の中でも言えるな。ツールが進化すると人が考えなくなる。
p190 DDは、必要なアプリ、不要なアプリの仕分けに良い気づきを与えてくれる
p210情動と感情
p.229クロノス時間とカイロス時間の使い分け
p.247 自己濃度 「人は2000連休を与えられると…」
p251 還世界
p274 「失われた時を求めて」内で「読書の真髄は孤独のただなかにあってもコミュニケーションを実らせることのできる奇跡にあると思う」
おおお、読書自体が還世界の行き来とな。
コミュ力を四つに「文法能力」「社会言語能力」「談話能力」「ストラテジー能力」
【単語】
ウェルビーイングウォッシュ…付け焼き刃な本質的でない施策
内受容感覚…身体の中の状態を察する力。
還世界…その動物から見える世界
Posted by ブクログ
戦略的暇 ―人生を変える「新しい休み方」―
忙しさに押しつぶされそうな日々の中、この本が教えてくれたのは「意図的に作る休み」が持つ力だ。スマホやSNSに慣れすぎて疲れていた心に、ただの休息ではなく意味のある「暇」が必要だと気づいた。デジタル依存から離れ、じっくり自分と向き合う時間は、次の活力の源になる。効率や成果ばかりを追う生活にとどめを刺し、家族との時間や自分の感情にゆとりが生まれた実感がある。忙しい父親にもおすすめの、現代の生き方を見直すきっかけをくれる一冊。
Posted by ブクログ
本題までが長くて難しくなかなか理解が追いつかなかった。
つまりはデジタルデトックスを敢行し、それによってもたらされた余暇時間は有益ということなのかなと思いました。
Posted by ブクログ
そんなことでやめられるならとっくにデジタルデトックスできてんだよ...な内容ばかりであまり面白くなかったかな。
まあできるところから少しずつ減らしていきましょう。
Posted by ブクログ
「目的をもって目的のない暇な時間を確保してデジタルとの適切な距離感を保ちましょう」という趣旨の本だと感じました。
この内容がほとんどを占めています。
スマホ見過ぎに注意して脳を休める努力をしようと思いました。
Posted by ブクログ
クロノスからカイロス
コスパ、タイパ →スペパ = パフォーマンスの良い空間=個人 組織レベルでも 新たな思考や交流を創発させパフォーマンスとウェルビーイングを向上させる空間
として効果の高い空間
スペパの高い空間を増やす意識改革はどうか。
デジタルから距離を置く
意識して取り戻したい
Posted by ブクログ
スマホを触らない時間、何も考えない時間、そんな時間がいかに現代人に少ないか、改めて考えた。
せめて、トイレに入る時はスマホを触るのはやめることを試みたいと思う。
Posted by ブクログ
2025年52冊目。満足度★★★☆☆
デジタル(インターネット)との上手な距離の置き方について、様々なことがまとめられている
最近、ネット情報等でしんどいと感じている方には良いかもしれない
Posted by ブクログ
デジタルデトックスを中心とした、意図的に情報過密になりすぎない・バランスを取ることに向けた本。
色々と関連する参考図書もあり、悪い本では全くないのですが、なぜか付箋ポイントは少なめでした。