【感想・ネタバレ】南風に乗るのレビュー

あらすじ

この物語の主人公は沖縄である。

「バクさんの詩、わたし好きだなあ」
故郷への想いは海を越え、時を超え、やがて未来を切り拓く――
『ジョーカー・ゲーム』の著者、畢生の長編小説!

遠く離れた故郷沖縄に思いを馳せる詩人・山之口貘、“アメリカが最も恐れた男”不屈の政治家・瀬長亀次郎、戦後の東京で私費を投じて米軍支配が続く沖縄との連帯を模索する中野好夫……。
実在の人物たちの視点を通し、本土復帰までの「時代」と「闘い」を描く、「沖縄が主人公」の物語。

解説:木村草太(憲法学者)

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Posted by ブクログ

 山之口貘さんと瀬長亀次郎さん。
本土から沖縄を詩にして届けた芸術家と、沖縄の中心から闘い続けた政治家(?)を中心とした沖縄戦後史小説、とでもいうのか。小説とされてるけどその沖縄の史実はおよそ僕の知ってる限りの歴史と符号するので、沖縄の日本から切り離された戦後を振り返るにもいい一冊。なんだかこの感想合ってない気がするけど、今年一番くらった作品かもしれない。

改めて振り返ると沖縄が置かれてきた過酷で特殊な状況と、恐ろしいのはそこから不変さを感じる、沖縄の特殊な状況と日本政府の弱腰ぶり。

亀次郎さんくらいたたかえる沖縄人でありたい。
貘さんは申し訳ないけど名前をギリギリ知ってるくらいだったけど、この方も本土でたくさん考えて、生きて作品を残し続けてくれたのだろうと思う。
詩を読もう。

やっぱりもっと知る必要あるよな、沖縄。

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2025年09月13日

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