あらすじ
会社に都合よく使われるな。
ミドルの転職市場を知り尽くすプロフェッショナルが教える
上司が教えてくれない自分の時価の高め方。
会社に勤めるビジネスパーソンの間では、
かつてない二極化が進んでいます。
報酬水準でみて「中間層」あたりに位置していた
大量の人たちの年収が次第に下がり始めています。
この変化は、ミドル世代の転職市場にも
大きな影を落としています。
若いうちは比較的容易に転職できても、
35歳で潮目は大きく変わります。
「35歳の壁」です。
そして5歳ごとに倍々ゲームで
転職の難易度が上がり、
45歳以降、崖の角度はさらに厳しく
「45歳の断崖絶壁」を迎えます。
50代に突入すると、
出世競争に勝ち残ったごく一部を除き、
多くは理想的なキャリアを描けず、
左遷やリストラの憂き目に遭うことも――。
多くのビジネスパーソンが、
この事実に気づかないまま、
キャリアの岐路に立たされています。
こうした現実から、
「いつでも会社を辞められる自分になる」には、
どうしたらいいかについて、
これから長く仕事のキャリアを築こうとされる方に
知っておいてほしいことをまとめました。
「いつでも会社を辞められる人」ほど、
今いる会社で必要とされ続ける。
転職活動の選択肢は増えて引っ張りだこ。
独立後の成功確率も上がる。
つまり、キャリアを築いていこうとするとき、
「いつでも会社をやめても大丈夫な人である」
ことは、ビジネスパーソンにとって
高次元で自分を守るキャリア戦略になり得ます。
何歳からでも新しい自分になれる。
一度の人生を悔いなく生きる、新時代の処世術。
単なる転職テクニックではなく、
これからの時代に求められる働き方の本質に迫ります。
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Posted by ブクログ
キャリアを見直すにあたり、具体的にどういう観点で将来のキャリアを考えたら良いか、アドバイスが書かれていました。
以下、良いと思った内容を列挙します。
・ホリゾンタル・バーティカル(一見バーティカルと思えても、自分のやってきたことを細分化するとホリゾンタルのスキルがあるかも)、業界の将来性はあるか
・仕組みを作る側か、運用する側か
・キャリアは、勝率が高いところにいったほうが良い
・わかりやすいキャッチフレーズがあると良い 例えば、ベンチャーの成長支援屋
・世の中には自分と同じようなことができる人がどれくらいいるのか 経理だけより、経理×経営、経理×財務、など
・職務経歴書 任されていた役割と、その役割の中で生み出した価値の話は別物
・その成果はいかにして生まれたかを語れるようになる それにより自分の強みにも気づく
・求人 この職種を募集しているということはどんな課題があるか、それに対してどう取り組んでどういう順番で解決するか
・採用担当 専門知識や経験が決め手となって採用しても、後から、人柄をもっと重視すればよかったと思うことがある やっぱり人柄は大事
・キャリアやスキルを活かしたいが活かせる場面が少なくなっていきそうな場合、違う業界や仕事に挑戦してセカンドキャリアを作っていくのもあり
・既存の価値観や固定概念にとらわれず、自分自身の可能性を広く探ること
・自分の経験のどこが、どう相手に役立つのか
Posted by ブクログ
転職を考えているから参考になった。
以下、引用メモ。
「私がもしこの会社に入ることができたら、これだけの貢献が可能です」という証明をすること
転身は環境を変えるのではなく、自分を変えるのだという意識を持っておくのです。
「がん」という大きな病を経験したことで、時間というかけがえのないリソースをどう使うのか、ということの重要性を痛感しました。誰しも時間は有限です。そして、時間とは”命そのもの”なのです。
Posted by ブクログ
転職市場のリアルから、自分の市場価値を高めるための考え方がわかる一冊。
特段目新しい内容とは感じませんでしたが、筆者なりの視点から整理されており読みやすかったです。
35歳、40歳、45歳と分岐を迎える前に、本書にあるようにキャリアの棚卸しと自分の価値言語化は怠らないようにしようと思いました。
また、現状維持は好んでませんが、無意識のうちに今の会社の居心地の良さに甘んじ、今の会社で良い理由を集めてしまっている部分があるため本当にこのままで良いのかは数年後も見据えて考えていく必要があると感じました。
いつでも辞めてよい人材としては、常に定量的成果を出すこと、チームに良い影響を与えること、レバレッジして成果を最大化すること、経営視点を持つことなどの特徴があげられており、キャリアを自走するためのマインドと行動が具体的に語られていて参考になりました。
現在の仕事に選択肢を縛られないことも大事。